『子どもが教えてくれたこと』:幼き頃から重い病を抱えながらも、純粋に生きる子どもたちを描いたドキュメンタリー。生きることとはどういうことなのかを自然と悟っている彼ら彼女らから生きるパワーを貰える作品!

子どもが教えてくれたこと

「子どもが教えてくれたこと」を観ました。

評価:★★★★

肺動脈性肺高血圧症を患う9歳の少女アンブルは芝居が大好き、アルジェリア生まれで腎不全により腹膜透析を行う7歳の少年イマドは自分の病気のことをよく理解している。神経芽腫(骨髄)を患うサッカー好きな5歳の男の子カミーユは父親との練習を欠かさない。胸腔内の交感神経節から発生した神経芽腫を患う8歳のテュデュアルの目の色はグリーンとブラウン、左右で異なっている。8歳の男の子シャルルは、表皮水疱症というとても肌が弱い病気のため、身体を包帯で覆っている。平日は病院で過ごし、週末は家族が待つ自宅へ。病院ではいつも親友のジェゾンと一緒で、廊下には二人の笑い声が響き渡る……。生まれたときから重い病を抱える少年少女らの日常をつぶさに記録、家族との時間や学校でのひと時など、治療を続けながらも毎日を前向きに生きる姿を捉えていく。様々な病気を持つ5人の子どもたちを見つめるドキュメンタリー。監督・脚本は、自身の娘を病気で亡くした経験を持つジャーナリストのアンヌ=ドフィーヌ・ジュリアン。

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『52Hzのラブソング』:バレンタインの幸福な一日を巡る楽しいミュージカル劇。少しダサさをも入れることで、等身大のラブストーリーにうまく仕立てている!

52Hzのラブソング

「52Hzのラブソング」を観ました。

評価:★★★☆

バレンタインデー当日。商売としてはかき入れどきなものの、恋人のいない花屋のシャオシンは花の仕入れを終えるが、口うるさいオーナーと平凡な毎日がただ始まっていくだけだった。一方、パン職人のシャオアンは片思いのレイレイにこだわりのチョコレートを作るが、そのレイレイも気になる相手と長年の同居中も恋愛としてはなかなか進展していなかった。そんなシャオシンとシャオアンは配達中に接触事故を起こし、一緒に配達する羽目になるのだが。。全17曲のオリジナル曲が全編を彩るミュージカル作品。出演は人気バンド“宇宙人”のシャオユー、元・棉花糖のシャオチョウ。「海角7号 君想う、国境の南」のウェイ・ダーションが、台湾の人気ミュージシャンたちを出演者に起用したラブストーリー。

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『グレイテスト・ショーマン』:奇異で個性的な人々を前面に出した興行師の成功劇!社会的に差別を受ける全ての人々の想いが詰まったミュージカルシーンには感涙必死!!

グレイテスト・ショーマン

「グレイテスト・ショーマン」を観ました。

評価:★★★★☆

19世紀半ばのアメリカ。バーナムはある富豪に仕える執事の息子として生まれたが、幼き頃から仕える富豪の娘チャリティに密かに恋心を抱いていた。成長したバーナムは駆け落ち同然で、チャリティと結ばれる。チャリティの親からは勘当された身で、貧しい家計を支えるためバーナムは数多くの職業につくものの中々長続きしなかった。そんなある時、オンリーワンの個性を持つ人々と出会ったバーナムは彼らを使って型破りなショーを成功させ、興行師として華々しいデビューを飾る。しかし、その型破り過ぎるショースタイルに世間には根強い反対も多く、なかなか社会には認めてもらえなかった。そんな中、英国女王に謁見する機会を得たバーナムは、オペラ歌手ジェニーと出会うのだが。。「ラ・ラ・ランド」の音楽チームが楽曲を手掛けたミュージカル映画。19世紀半ばのアメリカ。脚本は、「美女と野獣」の監督を務めたビル・コンドン。監督は、VFX出身のマイケル・グレイシー。

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『犬猿』:互いを妬み合う兄弟の愛憎劇。それぞれの兄弟の感情とパワーバランスがコロコロ変わっていくさまが面白い!

犬猿

「犬猿」を観ました。

評価:★★★★

地方の印刷会社でコツコツ真面目に働くイケメンサラリーマンの金山和成。しかし、その生活は質素そのもので父親が友人の連帯保証人になって抱えてしまった莫大な借金を返済しつつ、わずかばかりに残るお金を貯金する堅実で地味な生活を送っていた。いつも仕事で訪れる印刷工場で働く幾野由利亜は、そんな和成に密かに淡い恋心をいだいていた。しかし、和成がいつも喋るのは妹の真子だった。彼女は姉の由利亜が切り盛りする工場の事務を手伝いながらも、モデルやグラビア撮影などの芸能活動にも精を出しており、周りの男性陣への評判も上々だった。父親の介護をする献身的な由利亜だが、太っている自分と真反対な真子の存在に、彼女は常に嫉妬心を燃やしていた。そんなある日、和成の兄で強盗事件を引き起こし、刑務所に服役していた卓司が出所してきて、和成のところに転がり込んでくるのだが。。対照的な2組の愛憎がエスカレートし激しく衝突しあう憎愛劇。「ヒメアノ~ル」の吉田恵輔監督がオリジナルストーリーで兄弟姉妹の複雑な関係を綴る人間ドラマ。

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『今夜、ロマンス劇場で』:白黒映画の女王様がスクリーンのこちら側にやってくる恋愛コメディ。古臭い設定がやや難だが、主演2人の演技の高さに脱帽した!

今夜、ロマンス劇場で

「今夜、ロマンス劇場で」を観ました。

評価:★★★★

いつか映画監督になることを夢見る健司は、撮影所で助監督をして修行中だが、ドジばかりするうだつの上がらない青年だった。しかし、映画に対する愛情は人一倍。賑わいを見せる通い慣れた映画館で、全ての上映が終了後、古いある一本の映画を観るのが唯一の楽しみだった。そんなある日、その古い映画に登場していた憧れのお姫様・美雪が、スクリーンから飛び出して現実世界に現れる。白黒の古い作品のままの彼女の存在を隠すため、健司は右往左往させられるが、二人は次第に惹かれ合っていく。しかし、美雪にはある秘密があったのだった。。「信長協奏曲」の宇山佳佑によるオリジナル脚本を、「テルマエ・ロマエ」シリーズの武内英樹が監督したラブ・ストーリー。

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