『世界一キライなあなたに』:生きることに真剣に向かい合った、1組の男女が繰り広げる傑作ラブ・ロマンス!

世界一キライなあなたに

「世界一キライなあなたに」を観ました。

評価:★★★★

26歳の女性ルーは、イギリスの田舎町で半ば自分の夢を諦め、仕事も転々と変えながら退屈な毎日をやり過ごしていた。そんなルーがカフェの閉店とともに、次なる仕事として選んだのは、車椅子生活を送る青年実業家ウィルの介護役兼話し相手。同じく人生に絶望しているウィルは、母親が雇ったルーを早く厄介払いしたいと怪訝な態度で接するが、ルーの前向きな姿勢に次第に心をひらいていく。。イギリス人作家ジョジョ・モイーズのベストセラー恋愛小説を、シーア・シェアイック監督が映画化した作品。

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『太陽の蓋』:3.11福島で何があったかを描く意欲作!ドラマは肉厚だが、もう少し真に迫るような迫力がほしい。。

太陽の蓋

「太陽の蓋」を観ました。

評価:★★

2011年3月11日、突如東北地方を襲った大地震が襲った。後に、東日本大震災と呼ばれることになる、この震災によって福島第一原発は全電源を喪失する。打つ手のないまま、事態は刻々と悪化の一途を辿っていく。メルトダウンの危機の中、混乱を極める政府の内情を追う一人の新聞記者がいた。。東日本大震災における福島原発問題に真正面から切り込む形の作品。事故に対応した内閣閣僚はすべて実名で登場しています。メガホンを取ったのは、「hide 50th anniversary FILM JUNK STORY」の佐藤太。

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『メカニック ワールドミッション』:前作の設定の面白さが完全に崩壊。普通のステイサム的な映画になっている。。

メカニック ワールドミッション

「メカニック ワールドミッション」を観ました。

評価:★☆

かつて、精密機械のように完璧に任務を遂行する殺し屋がいた。その名はビショップ。彼はクライアントから依頼されたターゲットを、事故を装って、確実に殺すことに美学を見出した腕利きだった。しかし、ある事件をキッカケに暗殺業からは手を洗っていた。ところが兄弟子クレインに無実の女性を人質に取られ、ビショップはやむなく巨大フィクサー3人の始末を引き受けるが、それは成功しても女性ともども消されるミッションだった。ブラジルのリオ・デ・ジャネイロ、オーストラリアのシドニー、タイ、ブルガリアを舞台に、復活した殺し屋ビショップに降りかかる超難問を追う。ジェイソン・ステイサムが精密殺し屋を演じるアクション作の続編。監督は「THE WAVE ウェイヴ」(2008)のデニス・ガンゼル。

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『ある天文学者の恋文』:ある天文学者が仕掛けた愛の形。至るところのセンスの良さが大人な恋物語を仕立てている!

ある天文学者の恋文

「ある天文学者の恋文」を観ました。

評価:★★☆

天文学者として世界的な権威であるエドは、教え子のエイミーと密かな恋人関係にあった。いつも通りに、ホテルでの密会後、エイミーと別れたエドはそのまま帰らぬ人となる。エドの突然の訃報を受けたエイミー。だが、彼女の元に彼からの手紙や贈り物が届き続けるのだった。その謎を解くため、エイミーは彼の縁の地を訪ねるのだが。。「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督によるミステリアスな愛の物語。

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『リトル・ボーイ 小さなボクと戦争』:お話上の奇跡はたくさん起こるが、それが映画のマジックにはなれていない。。

リトル・ボーイ

「リトル・ボーイ 小さなボクと戦争」を観ました。

評価:★★

第二次世界大戦下のアメリカ。背が低くからかわれていた8歳の少年ペッパーにとって、唯一の心の支えは、彼を愛してくれる父親だった。そんな父親の背中を見ながら育ったペッパーだが、戦争に行けない兄に変わり、愛する父が出兵することになる。最前線での戦いが厳しくなる戦況において、父を戦地から必死に呼び戻したい一心で司祭に相談する。すると司祭は、戦争によって差別を受ける日本人と交流するなど、父親を取り戻すためにペッパーが行わなくてはならないリストを渡すのだが。。本作の監督は、「Bella」(未)で2006年トロント国際映画祭で最高賞に当たる観客賞を獲得したアレハンドロ・モンテヴェルデ。

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