『サバイバルファミリー』:電気がなくなるっていう設定が、科学的にも、社会的にも少し描写が非現実的。。だけど、大事なところもしっかり描いている。

サバイバルファミリー

「サバイバルファミリー」を観ました。

評価:★★☆

鈴木一家の父親は会社の仕事に追われるだけで家庭には無関心、長男は無口でヘッドホンから流れる音楽に夢中、長女はスマートフォンを手放せず、母親は家族一緒だがバラバラになっている家族に半ば呆れた毎日だった。しかし、そんなある日突如、この世から電気が全てなくなり、電気で動くものすべてが止まったため、都市機能どころか生活全般が麻痺状態に陥った。最初は動揺のみで、すぐに回復するだろうとたかを括っていた鈴木一家だが、世間に混乱が広がる中、ようやく東京脱出を図り、生き残りをかけ奮闘し始めるのだが。。すべての電気が止まった危機的状況を活写する、「ウォーターボーイズ」の矢口史靖監督による異色ドラマ。

続きを読む “『サバイバルファミリー』:電気がなくなるっていう設定が、科学的にも、社会的にも少し描写が非現実的。。だけど、大事なところもしっかり描いている。”

『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』:バートンが地に足をついた物語の中で送る楽しいダーク・ファンタジー。興業が地味だが、すごく拾い物の秀作!

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち

「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」を観ました。

評価:★★★★

通常2D字幕版にて。

孤独な少年ジェイクにとって、いつも楽しい話をしてくれる祖父は唯一の心の拠り所だった。しかし、その祖父がある日、突然謎の死を遂げる。祖父の遺言に従って、ジェイクは父と小さな島を訪れる。その島の奥には祖父に聞かされ、祖父の部屋でも目にした古い廃墟となっている屋敷があった。だが、その屋敷には不思議な魔法がかかっており、数十年前の世界とつながっていたのだった。そこで、その屋敷に暮らすミス・ペレグリンと奇妙な子どもたちに出会うのだが。。ティム・バートン監督がランサム・リグズの小説『ハヤブサが守る家』を映画化したファンタジー作品。

続きを読む “『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』:バートンが地に足をついた物語の中で送る楽しいダーク・ファンタジー。興業が地味だが、すごく拾い物の秀作!”

『破門 ふたりのヤクビョーガミ』:結構筋が通ったヤクザもの。佐々木蔵之介と関ジャニ・横山のコンビはいいが、それぞれの成長が見えないのが残念なところ。。

破門 ふたりのヤクビョーガミ

「破門 ふたりのヤクビョーガミ」を観ました。

評価:★★

弁はたつが、根がグウタラな建設コンサルタントの二宮。彼はサバキと呼ばれる建設現場での暴力団対策を主な仕事としていたが、それはかつてはその筋の人だった亡き父親の影響がある故だった。ただ、仕事を通じて知り合った二蝶会のやくざ・桑原につるまれるようになってから、何かと厄介事に巻き込まれる日々だった。そんなある日、怪しい映画会社の社長が自社の映画の売り込みとして二宮に接触してくる。興味をもった二宮だが、やがて桑原のいる二蝶会がその映画に出資することになる。しかしプロデューサーの小清水は、突然金を持って姿を消してしまったのだった。。第151回直木賞受賞作の黒川博行『破門』を「超高速!参勤交代」の佐々木蔵之介と関ジャニ∞・横山裕のW主演で映画化した作品。監督は、「毎日かあさん」の小林聖太郎。

続きを読む “『破門 ふたりのヤクビョーガミ』:結構筋が通ったヤクザもの。佐々木蔵之介と関ジャニ・横山のコンビはいいが、それぞれの成長が見えないのが残念なところ。。”

『スノーデン』:驚くべき真実を告発したスノーデンの人物像に迫る社会派ドラマ。ドキュメンタリチックなドラマに奥行きをつけるストーンの上手さが光る秀作!

スノーデン

「スノーデン」を観ました。

評価:★★★★☆

CIAで長く国のために奉仕する情報エンジニアとして活躍してきたスノーデン。しかし、彼は国家が安全の名の下に、驚くような情報操作を行っている現実を知る。CIAを去るものの、米国国家安全保障局等でコンサルタントとして働くうちに、プライバシーを脅かしかねない実態を何とかしたいという想いを募らせていく。そして、彼は自らの危険を顧みず、香港にて、メディアに対して衝撃的な告白をするインタビューを収録するのだった。。現在も、アメリカに国家の重要機密を漏らした罪で国際手配されているエドワード・スノーデンが、その政府による監視プログラムの存在を告発するまでの経緯を、「JFK」のオリバー・ストーン監督が迫ったドキュメンタリータッチの伝記ドラマ。

続きを読む “『スノーデン』:驚くべき真実を告発したスノーデンの人物像に迫る社会派ドラマ。ドキュメンタリチックなドラマに奥行きをつけるストーンの上手さが光る秀作!”

『君と100回目の恋』:映画自体はSFチックな要素を絡め、雰囲気がいいと思うが、主演2人の組み合わせがミスキャストだと思う。。

君と100回目の恋

「君と100回目の恋」を観ました。

評価:★★☆

小さい頃からお互いに思いやりながらも、好きな想いをなかなか伝えられない大学生の葵海と幼馴染の陸。7月31日の葵海の誕生日となる日、ライブを終えた、彼女は交通事故に遭遇する。しかし、気づくと彼女は大学の講義室で、うたた寝をしていたのだった。でも、どこかで見た光景。そう、彼女は事故の会う前に戻っていたのだった。戸惑う彼女の前に、普段はクールな陸が驚くべき告白をする。実は、彼女が遭遇する事故から彼女を救うため、全てをかけて陸は何度もタイムリープを繰り返していたのだった。。シンガー・ソングライターのmiwaと「ヒロイン失格」の坂口健太郎がW主演するラブロマンス。監督は「黒崎くんの言いなりになんてならない」の月川翔。

続きを読む “『君と100回目の恋』:映画自体はSFチックな要素を絡め、雰囲気がいいと思うが、主演2人の組み合わせがミスキャストだと思う。。”