「ハッピーエンド」を観ました。
評価:★★
瀟洒な邸宅で三世代同居しながらも、心はバラバラなブルジョワジーのロラン家。長年建築業を営んできた家長のジョルジュは高齢のため、引退。娘のアンヌが取引先銀行の敏腕弁護士を恋人に、ビジネスでも辣腕を奮っていた。しかし、専務であるアンヌの息子ピエールはビジネスに徹しきれないナイーヴな青年だった。また、アンヌの弟トマは家業を継がずに医師として働き、再婚した若い妻との間には息子のポールが誕生していた。そんな中、トマは離婚のため離れて暮らしていた娘エヴを、一緒に暮らそうと呼び寄せるのだった。豪華な邸宅に住みながらも、夕食時はSNSやメールで個々の鬱憤を晴らすロラン家はゆっくりと崩壊していくのだが。。ミヒャエル・ハネケの下、欧州の実力派俳優競演で綴る愛と死のドラマ。
続きを読む “『ハッピーエンド』:豪華な邸宅に住む一家の文字通りな内部崩壊劇。ハネケならもっと突っ込んだ描写が観たかったというのが本音な作品。。”