『リバーズ・エッジ』:文字通り傷つきながらも大人になっていく90年代若者の青春記!少々残酷な作品だが、だからこそ心に響く!

リバーズ・エッジ

「リバーズ・エッジ」を観ました。

評価:★★★★☆

自由奔放に生きる、今どきの女子高生ハルナは、彼氏の観音崎が必要にイジメている同級生・山田をいつも助けていた。山田は、そんな彼女に「僕の秘密の宝物、教えてあげる」と誘い、大事にしている夜の河原で腐りかけた死体の秘密をハルナと共有する。また同じく死体の秘密を共有している摂食障害のモデル・こずえは、山田を介して、ハルナとも奇妙な絆で結ばれるようになっていく。一方、父親の分からない子どもを身ごもってしまったハルナの友人・ルミと、同性愛者である山田のことを知らずに一方的に彼を好きになっているカンナは、それぞれに過剰な愛情を膨らませていくのだった。そしてある日、また別の死体が彼らによって生み出されてしまうことになってしまう。。若者たちの欲望と焦燥感を描いた岡崎京子の同名漫画を原作に、「ナラタージュ」の行定勲監督が実写映画化した作品。

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『レオン』:地味なナイスバティOLと女好き社長が入れ替わる爆笑コメディ。主演2人を始めとして、各キャラと役者の配置が絶妙な作品!

レオン

「レオン」を観ました。

評価:★★★★

ナイスバディの持ち主だが地味な性格の派遣OL・小鳥遊玲音は、創業30年の老舗食品会社で経理として働いていた。彼女が密かに想いを寄せているのが、会社の税理士でスマートな風貌から女子社員の憧れの的となっていた日下。なぜなら、根っからのネガティブ思考で目立たない彼女に、彼のほうからなぜか声をかけてきたのだからだ。のぼせ上がった玲音は彼のために手作り弁当まで作るが、そのとき偶然に聞いた会話で、日下にもてあそばれていたことを知る。一方、彼女が務める会社の社長で女好きな朝比奈玲男は、甥で副社長の政夫を含め、誰の意見も聞かない超ワンマン経営。役員全てが、そんな彼の行動に愛想を尽かせていた。そんなある日、玲音と玲男は同じ車の事故に巻き込まれてしまう。翌朝目覚めるとお互いの心と身体が入れ替わっていたのだった。。清智英と大倉かおりによる同名漫画を実写映画化した作品。ダンスグループKARAの元メンバーで、本作が劇場長編映画初主演となる知英と竹中直人が組んだ爆笑コメディ。監督は「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」の塚本連平。

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『ロープ/戦場の生命線』:汚染された水を守るためにロープを探す国境なき水管理団。戦闘状態と日常の狭間で働いている人に感服してしまう作品!

ロープ/戦場の生命線

「ロープ/戦場の生命線」を観ました。

評価:★★★☆

1995年、停戦直後のバルカン半島。ある村の井戸に犯罪組織が死体を投げ込んだ。そのために井戸が汚染され、その村の生活用水が使えないという被害にあっていた。そうして水を使えなくすることで、貴重になった水を不法に密売しようと組織は企んでいたのだ。国籍も年齢も異なる”国境なき水と衛生管理団”の5人は、何とか水を確保するために死体にロープをかけて引き上げようとするが、腐乱が進んで膨らんだ死体にロープが耐えきれず切れて使えなくなってしまった。より丈夫なロープを求め、彼らは地雷や武装集団が今もそこら中にいる危険地帯をさまよっていく。。国境なき医師団に所属するパウラ・ファリス原作、ベニチオ・デル・トロらのアンサンブルで国際援助活動家の活動を描写した人間ドラマ。ドキュメンタリーも手がけるフェルナンド・レオン・デ・アラノア監督が、紛争直後のバルカン半島を背景に危険に身をさらす活動家たちの日常をユーモアを交えながら描き、第30回ゴヤ賞にて最優秀脚色賞を受賞した作品。

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『ロスト・イン・パリ』:失踪したおばを探しに来た女性が巻き込まれるパリ珍騒動。お洒落な描き方は女性ウケしそうだが、ボケばかりで物語に締まりがない。。

ロスト・イン・パリ

「ロスト・イン・パリ」を観ました。

評価:★☆

雪深い小さなカナダのとある村。ここに住む図書館司書のフィオナは味気ない毎日を送っていた。そこにパリに住むおばから、このままでは老人ホームに入れられてしまうという助けを求める手紙を受け取る。臆病者のフィオナだったが、大好きなおばを助けるために一路パリへとやってくる。ところがアパートにおばの姿はなく、仕方なくセーヌ川付近をさまよっていたフィオナだが、エッフェル塔に感動して写真を撮ろうとした瞬間、川に落ちて所持品を詰めていたリュックをなくしてしまう。そこへホームレスのドムが現れ、フィオナが落としたリュックを拾うのだが。。現役道化師カップルのアベル&ゴードンが監督・脚本・製作・主演を兼任するコメディー。

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『ローズの秘密の頁』:精神病施設に半世紀収監された女性を巡る大河ラブロマンス。シェリダンらしい確実な人物描写は魅力だが、お話が思ったほど拡がらなかったように思う。。

ローズの秘密の頁

「ローズの秘密の頁」を観ました。

評価:★★

取り壊しが決まった西アイルランドにある精神科療養施設。転院する患者たちのために再診をするべく訪れた精神科医のグリーンは、赤ん坊殺しの罪で精神病患者として40年間収容されている老女ローズ・F・クレアと出会う。罪を否認し、「ローズ・マクナリティ」と自分のことを訴え続けるローズに、他の患者と違う点を感じたグリーンは早速彼女の診断を始めていく。そこでグリーンは彼女が密かに大事に持っている聖書に、彼女の封印されてきた過去が綴られていたことを知る。その内容を紐解いていくと、そこには彼女が半世紀に渡って抱えてきた驚くべき真実が隠されていた。。アイルランドの作家セバスチャン・バリーによる小説を、「ドリームハウス」のジム・シェリダン監督が映画化した作品。

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