『シーモアさんと、大人のための人生入門』:シーモアさんの音楽観にはとても素敵で共感するが、人生入門というタイトルは少し大袈裟だと思う。。

シーモアさんと、大人のための人生入門

「シーモアさんと、大人のための人生入門」を観ました。

評価:★★

一流のピアニストとして活躍しながらも、50歳で現役を引退、その後をピアノ教師として生きたシーモア・バーンスタイン。彼の波乱の生涯を自身のインタビュー映像を交えて、明らかにしていく。数々の経験を重ねて辿り着いたシーモアの温かくシンプルな生き方は、今を生きる人々に大切なことを教えてくれる。俳優のイーサン・ホークが自ら監督を務め、89歳のピアノ教師、シーモア・バーンスタインの魅力に迫るドキュメンタリー。

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『バーニング・オーシャン』:爆発事故シーンの迫力は相当なものだが、作品のボリュームがいささかあっさりとし過ぎているのが少々気になる。。

バーニング・オーシャン

「バーニング・オーシャン」を観ました。

評価:★★★

2010年4月、石油採掘施設ディープウォーター・ホライゾンのチーフエンジニア、マイク・ウィリアムズはシフト勤務でいつもの通り、メキシコ湾80kmに浮かぶ仕事場に向かっていた。ホライゾンの船内では石油会社の幹部が、遅れに遅れている採掘スケジュールを何とか前倒しにしようと画策し、マイクらの目を欺き、安全テストがおざなりのまま採掘が進もうとしていた。その他いくつかの人為的ミスが重なり、海底油田掘削作業中に逆流してきた天然ガスが引火し、大爆発が発生してしまう。火に包まれながら、作業員たちは決死の脱出を図るのだが。。2010年メキシコ湾にて実際に発生した大量の原油が流出した海底油田爆発事故を、「ローン・サバイバー」のピーター・バーグ監督・マーク・ウォルバーグ主演コンビで映画化した作品。

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『T2 トレインスポッティング』:くたびれた人生引きずりオジサンの復活劇。前作を観てないと分からない内輪劇になっているのが少々残念。。

T2 トレインスポッティング

「T2 トレインスポッティング」を観ました。

評価:★★☆

スコットランドのエディンバラ。マーク・レントンがこの地から大金を持ち逃げしてから20年。エディンバラに戻って来たレントンは、かつての仲間であるスパッドやシック・ボーイ、ベグビーらと再会する。スパッドは家族に見放され、孤独に絶望しながらも何とか生きながらている。シック・ボーイは表向きはパブを継いでいるものの、裏稼業としてゆすりや売春などを行っていた。ベグビーは今だ刑務所に服役中で、レントンの裏切りに復讐の火をともし続けていた。20年を経って年は取ったものの、物分りのよい大人に成長しきれなかった彼らは未来に向かって疾走し始める。。ダニー・ボイル監督をはじめオリジナルのスタッフ・キャストが20年ぶりに再結集した「トレインスポッティング」の続編。

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『ブルーハーツが聴こえる』:あの伝説のバンドの曲から発想された6つの物語。音楽以外に、もう1つの映画をつなぎとめる何かが欲しい作品。。

ブルーハーツが聴こえる

「ブルーハーツが聴こえる」を観ました。

評価:★★

1995年に解散した伝説のバンド、THE BLUE HEARTSの結成30周年を記念して製作されたオムニバスドラマ。アンティークショップに勤める女性が、同棲して3年になる彼氏が浮気している現場を目撃してしまう(「ハンマー(48億のブルース)」)。遥か未来の銀河の果てにある宇宙刑務所に小惑星が接近する(「人にやさしく」)。ある脚本家が高校時代の思い出を本にしている最中に、その過去にタイムスリップしてしまう(「ラブレター」)。1987年、鍵っ子の少年は自分の誕生日に大好きな母と喧嘩してしまう(「少年の詩」)。ある男は最愛の女性を亡くし、その亡骸をいつまでもそばに置くべく暴挙に出る(「ジョウネツノバラ」)。元福島原発の職員である男は、家族の絆になっていた飼い犬の行方を探しに元同僚とともに福島へと向かうのだった(「1001のバイオリン」)。。「怒り」の李相日や「大人ドロップ」の飯塚健、「キネマ純情」の井口昇ら6人の監督が、それぞれ思い入れのあるTHE BLUE HEARTSの楽曲を自由な解釈で映像化。

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『未来よ こんにちは』:何もかも順風満帆な中年女性に降り掛かった人生の危機。映画の内容どうのこうのよりも、主人公の生き方に魅了された!

未来よ こんにちは

「未来よ こんにちは」を観ました。

評価:★★★

パリの高校で哲学を教えている50代後半の女性ナタリーは、忙しいながらも充実した日々を送っていた。2人の子どもたちはもう独立し、同じ哲学教師の夫ハインツとともに何不自由ない生活。ただ1つ頭を悩ませていたのは、元女優だが、最近少し精神が混乱気味の母親の介護の問題だけだった。しかし突然、夫から離婚を告げられ、生活は一変する。問題児であった母は他界し、順調だった仕事も停滞ししてくる。気付けばおひとり様となっていたナタリーは、才能あふれる教え子・ファビアンが仲間と暮らしているアルプスへと向かうのだが。。。「EDEN エデン」のミア・ハンセン=ラブ監督による第66回ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作。主演は「アスファルト」のイザベル・ユペール。

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