『団地』:団地の人間ドラマを飛び越えて、あらぬ方向に正しく飛び出すキテレツ作品!

団地

「団地」を観ました。

評価:★★★

映画「顔」の藤山直美と阪本順治監督が再びタッグを組んだ人間ドラマ、、というのか、これ?っという作品(笑)。この藤山直美という人はなかなか日本の役者の中でも稀有な存在で、テレビにほとんど出ない舞台役者ということもありますが、何か彼女の演技は次に何が用意されているのか、ドキドキ・ワクワクとしてしまう。そんな役者だと思います。題名は「団地」、予告編も団地で進行していくドラマのように思えますが、この作品は一筋縄では行かない形になっています。

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『高台家の人々』:冒険しているようでしていない堅実さが、映画の面白みを半減している。。

高台家の人々

「高台家の人々」を観ました。

評価:★★

森本梢子原作の同名コミックを、「映画 謎解きはディナーのあとで」の土方政人監督が映画化した作品。僕は予告編を観た段階で、この冴えないOL・木絵のバカバカしい妄想劇をしてしまうという設定に、何かしら自分と共感してしまうところを覚えてしまいました。なにせ今はめっきり減ったものの、小学生くらいまでは僕も通学路をよくいろんなことを妄想しながら帰った人間。頭の中でいろんなことを想像してしまうという癖は、多分今もいい面も悪い面も残していると思います(笑。そうした自分に近い癖をもつ主人公をどう転がしていくかが、僕にとっては本作の見ものでした。

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『デッドプール』:「X-MEN」のスピンオフだが、、そんなことを意識せずに楽しめる痛快アクション作

デッドプール

「デッドプール」を観ました。

評価:★★★

「アイアンマン」、「マイティ・ソー」などの作品から、「アベンジャーズ」レジェンドを作っているマーヴェル作品群のもう1つのシリーズ作品が、言わずと知れた「X-MEN」。今夏(2016年夏)には、「X-MEN」シリーズの最新作「X-MEN アポカリプス」の公開も控えていますが、たくさんのスピンオフ作品を生み出している「アベンジャーズ」に対抗しようと思ったか、思わなかったか知らないですが、本作「デッドプール」はそんな「X-MEN」シリーズのスピンオフ作品。あまりに過激な描写で速攻にR指定になるものの、全米ではそんなR指定作品ながらも公開週の最高収益を獲得。中国では公開中止になるなどの話題を振りまいている作品でもあります。監督は、「マイティ・ソー ダーク・ワールド」の第二班監督などを経て、本作で長編デビューを飾るティム・ミラー。

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『海よりもまだ深く』:家族の中でも、何か不思議な力が働く男と女の関係

海よりもまだ深く

「海よりもまだ深く」を観ました。

評価:★★★☆

「そして父になる」、「海街diary」の是枝裕和監督が、「歩いても 歩いても」、「奇跡」についで阿部寛と組む作品。是枝監督というのはつかみどころのないというか、いい意味でモノトーンな色のない作品を作る人なのですが、演じる役者によって監督の紡ぎだす真っ白なキャンバスに、役者がそれぞれ色を出していく、、本作はそんな典型のような作品に思えました。「海街diary」に引き続き、夏色を出した作品というのも、公開された季節にピッタリと来るようにも感じます。

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『神様メール』:世界観は面白いが、物語に今ひとつ推進力が足りない。。

神様メール

「神様メール」を観ました。

評価:★★☆

地球上で起きている色々なことは全て神様の思し召し。それも、神様はとあるアパートの一室で陰鬱な性格の男が、パソコン1つで世界をコントロールしていた。。設定が面白いところはさすがヨーロッパ映画作品と思わせる作品。日本での公開は宣伝がやけに乙女チックなところが気になりますが、元気な女の子エアを中心に繰り広げられる物語は「アメリ」のような楽しい世界観に溢れています。監督は、「ミスター・ノーバディ」のジャコ・ヴァン・ドルマル。

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