『ジオストーム』:気象をコントロールする衛星を巡るディザスター&サスペンスムービー。話はすごく薄っぺらいが、コンパクトな上映時間中は楽しめること必死のハリウッド大作!

ジオストーム

「ジオストーム」を観ました。

評価:★★

未曾有の自然災害に遭遇するようになった地球と人類を守るため、アメリカ主導で世界中の英知を結集し、地球の気象をコントロールする人工衛星が開発される。運用が開始されてから2年。人類はその恩恵を受け、地球では災害による死傷者は激減し、開発された衛星はアメリカから国際連合の管理下に移されようとしていた。そんな最中、衛星をコントロールし、実質的に地球の天候を制御する気象宇宙ステーションがウィルス感染により暴走を始める。東京銀座のど真ん中に直径5メートルを超える雹が降り注ぎ、インドではすべてを飲み込む巨大な竜巻が発生、リオでは5mを超える大津波と寒波が同時に襲来し、香港では地下のマグマが突如吹き出し街を焼き尽くす。こうした世界各地で起こる大災害はいつしか人類が経験したことない、巨大な嵐”ジオストーム”の襲来を招くことになっていく。。「インデペンデンス・デイ」脚本のディーン・デヴリン監督によるディザスター・アクション大作。

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『5パーセントの奇跡』:目がほとんど見えない青年が一流ホテルマンを目指す嘘のようなホントの話。中盤までいいことばかり起こりすぎて、終盤の苦悩が取ってつけたように見えてしまう。。

5パーセントの奇跡

「5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生」を観ました。

評価:★★☆

将来有望な青年サリヤは、10代の時に病気で視覚の95%を喪失してしまう。それでもホテルマンとして活躍するという夢を諦めきれない彼は、目のことを隠して、一世一代の大芝居を打ち、見事に一流ホテルでの研修プログラムに参加することが認められる。しかし、目のことを隠しているだけにどこまでできるか不安だった彼は、たまたま一緒に面接を受けたマックスの力を借りながら、持ち前の器用さで何とか研修を続けていく。そんなある日、厨房での研修時に野菜を配送にしにきたラウラの声に惹かれてしまう。何とか彼女とのデートにこぎつけたサリヤだが、彼女にも目のことを隠し通そうとしてしまうのだが。。「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」のマルク・ローテムントが、奇跡の実話を映画化した作品。

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『アニー・ホール』:アレンの代表作であるアカデミー受賞ラブ・コメディ。今見ると少しテクニックが鼻につくが、それでもラストの味わい深さは一級品!

アニー・ホール

「アニー・ホール」を観ました。

評価:★★★★☆

大都会ニューヨークとは少々の変わり者でも生きていける街。山の手に住むユダヤ系のアルビーは、ナイト・ショーやTVのトークショーで稼ぐコメディアン。歳は40を迎え、離婚歴は1回あり、うだつが上がらなそうな風貌とは打って変わって、女の子には人気があるほうだった。そんなある日、友人のTVディレクターであるロブの紹介で、魅力的な女性のアニーとテニスクラブで出会う。会った早々から、互いに気になる関係となった2人はすぐデートを重ねる関係となっていくが、半同棲状態になってきた頃から、お互いのアラが見え始めるようになってくる。アニーにとっては常にアルビーの周りで仕事関係でつながる女性たちのことが気に障るし、アルビーのほうもアニーの奔放で掴みどころのない性格に戸惑う日々。やがて、2人の関係が行き詰まりを見せてきたとき、アニーはいきなりカリフォルニアに旅立ってしまうのだが。。大都会ニューヨークに生きる男と女の出会いと別れをコミカルに描いた1977年制作のラブ・ストーリーであり、同年のアカデミー賞受賞作品。監督は「スリーパー」のウディ・アレン。

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『嘘八百』:復讐に燃える男たちの一大骨董詐欺。中盤までの展開はなかなかだが、ラストがちょっと意味不明。。

嘘八百

「嘘八百」を観ました。

評価:★★★☆

しがない古物商・小池則夫は堺の町を巡回しながら、古い蔵がある一軒家を見つけながら飛び込みでの鑑定を行っていた。とある日、娘を乗せながら、ある蔵を物色中にお宝である千利休の幻の茶碗を発見する。意気揚々としながらも、どこかに胡散臭さも感じた小池だったが、その予感は的中し、陶芸家・野田佐輔が巧妙にしくんだ罠だったことが発覚する。しかし、小池の目を欺くほどの名器を模せる腕を持っていた野田とその仲間たちは、小池と結託して“幻の利休の茶器”を仕立て上げ、2人の人生をくじいた大物鑑定家に復讐し、そのついでに一獲千金を目論む。ところが、やがてそれが大騒動に発展していってしまうのだが。。「百円の恋」の監督・武正晴と脚本家・足立紳が再びタッグを組んだコメディ。

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『伊藤くんAtoE』:伊藤という1人の男性を通してみる現代恋愛ミステリー。無様な姿を晒したくないという人が、実は一番無様なように思えてくる。。

伊藤くんAtoE

「伊藤くんAtoE」を観ました。

評価:★★★

32歳の脚本家・矢崎莉桜はかつて「東京ドールハウス」というドラマが一大ヒットし、一躍売れっ子になったのだが今は落ち目の一辺倒。自身の著書発表に関連したイベントで募集した恋愛相談をネタにし、何とか新作で再起を図ろうとする。調査のために、恋愛相談に訪れた4人はそれぞれに恋の悩みを抱えていた。相談者Aはある男性に片想いをしているが、自分の扱いをぞんざいに扱う相手に悩み、相談者Bは職場の同僚にストーカーまがいの行動をされて悩み、相談者Cは親友の交際相手を寝取ってしまったことに悩み、相談者Dは相手から処女が重いと言われ、自暴自棄になっていた。彼女たちの相談内容を綴りながら、実は4人の相手は同一人物ではないかと疑う莉桜。実は彼女たちを振り回していたのは、莉桜のシナリオスクールに通う伊藤だった。。柚木麻子の直木賞候補作を「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の廣木隆一監督が2017年放映のドラマ版と合わせ映像化した作品。

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