『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶』:出てくる料理は美味しさが漂う戦争グルメミステリー!話はよくまとまっているが、いささかの出来過ぎ感が否めない。。

ラストレシピ

「ラストレシピ 麒麟の舌の記憶」を観ました。

評価:★★☆

絶対味覚を持つ料理人・佐々木充。彼はクライアントの依頼に応じて、思い出の味のレシピを掘り起こし、その味を提供することを稼業としていた。しかし、彼はもともとは至高の味を追求してきた料理人。その厳しさから自らの店を廃業に追い込んでいた。そんな中、彼にやってきた依賴は、日中戦争前後の歴史の闇に消えた究極メニューの復元しろというもの。巨額な報酬のために、その謎に挑んでいく。一方、1930年代、そのレシピ作成に人生を捧げたのは、天才的な舌を持つ、天皇の料理番・山形であった。。田中経一の同名小説を、「おくりびと」の滝田洋二郎監督が「母と暮せば」の二宮和也主演で映画化した作品。

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『ゲット・アウト』:作品の根底には差別問題を潜ませる良質小品スリラー! よくできた作品だけど、彼らが黒人にこだわる理由がイマイチ腑に落ちない。。

ゲット・アウト

「ゲット・アウト」を観ました。

評価:★★★

アフリカ系アメリカ人のクリスは、付き合い始めて間もない白人の彼女ローズの実家に招待される。典型的な郊外白人一家であるローズの実家に、クリスは緊張感を感じつつも、黒人に分け隔てがないローズの両親の態度に少し落ち着く。しかし、ローズ家のお手伝いやお抱え庭師がいずれも黒人なことに若干違和感は覚えつつも。。クリスは眠れない夜に、ローズ家の黒人たちの奇妙な行動を目撃するが、ローズの母親が禁煙するためとかけた催眠術によって、またも不安感をかき消される。明くる日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティで、どこか古風な黒人の若者を見つけ、またも感じた違和感から彼を携帯で撮影すると、その若者は豹変し、クリスに襲い掛かるのだった。。監督・脚本は、本作が監督デビュー作となるコメディアンのジョーダン・ピール。

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『天国と地獄 (4K上映)』:この作品の見どころが登場してくるキャラクター全ての心象が見える前半部。犯人の動機というのが、イマイチ自己都合的に映るんだよな。。

天国と地獄

「天国と地獄 (4K上映)」を観ました。

評価:★★★☆

ナショナル・シューズの権堂は競合が多くなり、利益重視のコスト削減に舵を切る会社に疑問を感じ、シューズ業界で革命を起こすべく、自宅まで抵当に入れ、経営陣の主導権を奪うために自社株買いに奔走していた。その中、突然息子を誘拐したという脅迫電話がかかってくる。しかし、しばらくすると彼の息子は何事もなかったように帰ってくる。いたずら電話だと一蹴しようとしたが、実は息子と一緒に遊んでいたお抱え運転手の息子が間違えて誘拐されたのだった。犯人にそのことを感づかれた権堂は、運転手のために株買いのために調達した5000万を使い、運転手の息子を救うことを決意する。誘拐犯は特急第二こだまに乗り、身代金を受け渡すことを要求するのだが。。エド・マクベイン原作“キングの身代金”を「椿三十郎」の小国英雄、菊島隆三、久板栄二郎、黒澤明が共同で脚色、黒澤明が1963年に製作・監督した刑事もの。

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『DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団』:商業主義がネタにもなっている作品だけど、ちょっとこれはやり過ぎかも。。クスクス笑えるが、少し世界観が無理くり過ぎる。。

DCスーパーヒーローズVS鷹の爪団

「DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団」を観ました。

評価:★

2017年、東京。世界征服を目論むが、予算の少ない鷹の爪団は今まで製造した兵器を売るためにフリーマケットを開催していた。そこにやってきたのは悪の組織のペンギンだった。ジョーカー、ハーレイ・クインと組んでいる彼らは天才博士レオナルドが開発した武器を安く購入し、汚く稼いだお金で身長600mのシン入社員が登場する映画を製作しようとする。無駄な動きの多いシン入社員が動き始めたら、街は壊滅する。ジョーカーたちの狙いを知った”ジャスティス・リーグ”のメンバーたちは街を救うため、真実を知った鷹の爪団と共闘することになる。しかし、ジャスティス・リーグの派手なアクションシーンは低予算映画に出演している鷹の爪団にとっては描き方が雑にされるという死活問題。でも、ほっておいたら街はジョーカーたちのやりたい放題。困った彼らは、ジャスティス・リーグに反目し、暗く生きている金持ちヒーロー・バットマンに救いの手を求めるのだが。。人気フラッシュアニメ「秘密結社鷹の爪」とDCコミックのジャスティス・リーグがコラボしたアニメーション。

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『ダンケルク』:次世代IMAXレーザーでの再び鑑賞。IMAX技術の凄さを感じすぎる体験、2Dなのにまさにその場にいるような臨場感!!

ダンケルク

「ダンケルク」を観ました。

評価:★★★★★

複数回観た映画を再び感想文を書くのはないのですが、今回IMAXレーザー2D字幕版で観た感想を別記したいと思います。

第二次大戦が本格化してきた1940年。拡大するナチス・ドイツの勢力に、フランス軍と同盟関係にあるイギリス軍が徐々に追い込まれていた。ドイツ軍の猛攻により、フランス・ダンケルク港に追い詰められたのは両軍の兵士40万人。背後は海。陸海空からの攻撃により、全滅寸前の彼らを救うため、軍艦や民間船を動員した前代未聞の救出作戦が始まっていく。。「ダークナイト」、「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督が、初めて挑む実話(=戦争)を斬新な手法でを描く戦争映画。

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