『ジャスティス・リーグ』:DCコミックスヒーロー集結の”アベンジャーズ”的な作品。ニューヒーローの登場はいろいろ楽しいけど、物語の大事な核の部分が少しおざなりになっているように感じる。。

ジャスティス・リーグ

「ジャスティス・リーグ」を観ました。

評価:★★★☆

IMAX3D字幕版にて。

スーパーマンの献身的な行動により、人類への信頼を取り戻したバットマン。彼は新たな協力者ワンダーウーマンと共に、孤独なヒーローたちを集め、さらなる敵に立ち向かう最強チームを結成するために行動を開始する。怪力で無愛想な海の王者アクアマン、地上最速ながらも引きこもり傾向がある男フラッシュ、そして全身が機械に覆われている謎の男サイボーグという前代未聞のヒーローリーグを結成するも、地球を破滅させてしまうほどの新たな脅威はすぐそこまで迫っていた。。元祖アメコミ界のスーパーヒーローチームを描くアクション・エンターテインメント。監督は、「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」のザック・スナイダー。

アイアンマンを中心に結成されたアベンジャーズを製作したマーヴェル・スタジオ。対抗するバットマン、スーパーマンらを抱えるDCコミックスが結成した”アベンジャーズ”的なものが、本作「ジャスティス・リーグ」というわけになりました。本作に集結させるべく、「バットマンvsスーパーマン」や「ワンダーウーマン」という作品を作り、そして今後はマーヴェルと同じく、本作で出てきたニューヒーローの単発スピンオフ作品を繰り広げながら、次回作になだれ込んでいくというところを作っていくのですが、僕は本作に急遽感というか、やっつけ感が多いなというところを少し感じてしまいます。そもそも「バットマンvsスーパーマン」でダークヒーロー降臨というところを魅せたスナイダーですが、本作では家庭の事情もあり、途中から「アベンジャーズ」のジョス・ウェドンに交代しているという顛末。。確かに新しく出てきたフラッシュやアクアマンなど、ニューヒーローの活躍場面も存分に描いているのですが、2時間というコンパクトな上映時間もあって、ヒーローものの登場して終わりっという薄い感じがしないでもないのです。

これはシリーズのネタバレになるかもしれないですが、本作では明確に登場が付されていないスーパーマンの存在が、作品では重要なファクターになっています。バットマンが”ジャスティス・リーグ”を結成しようと動いたのも、宇宙から迫りくる敵に対抗するという目前の理由もあったもしれないですが、実は「バットマンvsスーパーマン」で危険な存在と認識したスーパーマンの存在を、何とか修正したいというバットマンの贖罪のようなものがそう行動させたのかなとも思わせるのです。そして、スーパーマンも最終的には物語に登場していくのですが、どうも、このスーパーマンとの関係が作品上に上手く表現されているように思えないのです。なので、スーパーマンの登場だけが過大評価気味になってきて、肝心の敵の存在が凄く小さくなってしまった。そもそも宇宙からやってくるステッペンウルフという敵、見かけ以上にあまり記憶に残らないのは気のせいでしょうか? 彼とキューブという存在がえらく物語の中で小さくなってしまい、逆に、ジャスティス・リーグのヒーローかたちだけが大きく前面に出てしまった。まぁ、ヒーロー映画だからいいでしょ、と言われれば、それまでなんですがね。。

次回レビュー予定は、「ローガン・ラッキー」です。

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