『マイティ・ソー バトルロイヤル』:ソーとロキの兄弟掛け合いが面白く、ハルクが霞んでしまうアベンジャーズ作品!アクションシーンも派手なので、是非3Dで観て欲しい!

マイティ・ソー バトルロイヤル

「マイティ・ソー バトルロイヤル」を観ました。

評価:★★★★

IMAX3Dの字幕版にて。

アベンジャーズの一員として、地球を守る戦いに身を投じていたソー。そんな彼の故郷・アズガルドに突如危機が差し迫る。ドクター・ストレンジの手によって、地球で密かに隠居暮らしをしていた父・オーディンが自分の命が短いことを知り、自分がいなくなるとアズガルドの地中深くに封印していた姉ヘラが復活すると聞かされるのだ。ソーは早速オーディンに化けていた弟・ロキとともにアズガルドに戻るが、復活した邪悪なヘラによって、ソーの最強の武器ムジョルニアは破壊され、宇宙の果ての星で囚われの身となってしまう。脱出を懸け、その星のチャンピオンと対決することになった彼の前に現れたのは、かつて共に闘った仲間のハルクだった。。マーベル・ヒーローを実写映画化した「マイティ・ソー」シリーズ第3弾。監督は「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」のタイカ・ワイティティ。

DCコミックスの「ジャスティス・リーグ」の公開が控える中、今回マーヴェルヒーローから出てきたのは、アベンジャーズシリーズの前作「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」では登場しなかったソーを主人公にした、「マイティ・ソー」シリーズの第3弾。キャプテン・アメリカとアイアンマンが対立している地球から遠く離れたアズガルドにて、ソーと前作で復活したロキの兄弟と、隠されていた姉ヘラとの対立を描いた作品になっています。予告編ではハルクが登場してくるのは分かりましたが、ドクター・ストレンジも本作から合流し、アベンジャーズシリーズの一環としても楽しめますし、ソー・シリーズの変遷というところからも楽しめる。それに全くシリーズの系譜が分からない人でも、古代神々のような風貌をしたアズガルドでの兄弟喧嘩映画としても、単純に面白いんじゃないかと思います。「アベンジャーズ」では対立していたソーとロキも、前作「マイティ・ソー ダーク・ワールド」から和解をし、そして本作では仲の良いとは言わないまでも、コメディ感溢れる兄弟愛でヘラに立ち向かっていく様が実に楽しい。終盤のアクションシーンの迫力も凄いし、暗いイメージが大きかったソー・シリーズにおいては凄く明るい調子で進むのも気持ちいいです。

それに対して、予告編ほどハルクが前面に出てこなかった印象があります。登場してくるのが中盤からということもあるかもしれないですが、ソーとロキのコンビの良さにうまく絡んでなかったかなと。それにヘラのほうも敵とはいいつつも、作品序盤の復活シーンからソーたちと本格的なバトルに挑む終盤まで、中盤部分には影に隠れてしまっている分(まぁ、ソーたちが宇宙の果てに飛ばされるのでしょうがないですが笑)、ケイト・ブランシェットの怪演のわりには印象が薄いなと感じてしまいます。それよりもブランシェットが、この役を引き受けたというのもちょっと意外。メイクの具合もあるのでしょうが、「マレフィセント」のアンジーの親戚?と思ってしまう風貌の安っぽさも少々残念な部分です。

でも総じて3D効果もバッチリ効いている、迫力ある楽しいバジェット作品だと思います。3D映画は本当にめっきり少なくなりましたが、本作ではできたら3Dで観て欲しいです。

次回レビュー予定は、「響け!ユーフォニアム 届けたいメロディ」です。

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