『或る終焉』:淡々とした中に、その人の生き方を映し出していく快作!!

或る終焉

「或る終焉」を観ました。

評価:★★★★★

終末期医療を題材にした、ミシェル・フランコ監督のカンヌ国際映画祭脚本賞受賞作品。主演はこういった小品から、ハリウッド作品まで分け目なく出演しているティム・ロス。介護、安楽死、離婚、孤独、、様々な問題を提起している秀作となっています。

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『すれ違いのダイアリーズ』:久々観たタイ映画はラブ・ロマンスとしても、教育映画としても、映画らしい演出も見事に決まった快作!

すれ違いのダイアリーズ

「すれ違いのダイアリーズ」を観ました。

評価:★★★★★

美しいタイの水辺の大自然の中で、時をまたいで、男性と女性のそれぞれ1人の教師が子どもたちの教育に獅子奮闘していく様を描いた作品。僕は最初、日記が時をまたいで繋ぐSFのようなガジェットになっていて、「イルマーレ」のような、ファンタジックな作品かと思いましたが、最初に女性教師が紡いだ日記を追う形で、男性教師が日記を通じて恋に落ちていく物語となっています。製作は少し古くて2014年。同年の東京国際映画祭でも違う名前で上映されていたようです。満を持する形で、今年日本でも一般公開されることになりました。監督は、「フェーンチャン ぼくの恋人」(03)の共同監督を務めた二ティワット・タラトーン。

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『世界から猫が消えたなら』:全てが美しくまとまりがある作品だが、もう少し心に響くメッセージが欲しい。。

世界から猫が消えたなら

「世界から猫が消えたなら」を観ました。

評価:★★☆

映画プロデューサーの川村元気が執筆し、90万部を超えるベストセラーとなった同名小説を、佐藤健と宮崎あおいの共演で映画化した作品。題名から、おおよその展開は予想できるお話ではありますが、これを上手く映画化するのも監督の腕でしょう(笑)。今回、その大役を与えられた監督は、「ジャッジ!」の永井聡。

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『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅲ 暁の蜂起』:この後のガンダムシリーズに弾みをつける、重要かつドラマチックな良作!

機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅲ 暁の蜂起

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅲ 暁の蜂起」を観ました。

評価:★★★☆

TVアニメ『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイン・アニメーションディレクターを務めた安彦良和氏による同名コミックを、4部構成でアニメ化したシリーズ作品の第3弾。前作では少年から青年と成長していく中で、ザビ家との闘争から身柄を転々と余儀なくされていく、シャアとセイラの物語でしたが、本作では青年に育ったシャアが、敵の懐に入り込み、ジオン軍の青年兵士として本格的に成長していく過程を描いていきます。

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『心霊ドクターと消された記憶』:ラストの怖さはなかなかだが、全体的にテンポがぬるい心理スリラー。。

心霊ドクターと消された記憶

「心霊ドクターと消された記憶」を観ました。

評価:★☆

「ナルニア国物語 第3章:アスラン王と魔法の島」で脚本を務めた、マイケル・ペトローニによる監督・脚本を手がけた作品。娘を亡くした精神分析医が、1人の少女との出会いをきっかけに、記憶の奥底に封印されていた、20年前の列車脱線事故に秘められた謎に迫ってゆくという心理ミステリー。主演は「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディ、共演には「ジュラシックパーク」のサム・ニールが起用されています。

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