『天国と地獄 (4K上映)』:この作品の見どころが登場してくるキャラクター全ての心象が見える前半部。犯人の動機というのが、イマイチ自己都合的に映るんだよな。。

天国と地獄

「天国と地獄 (4K上映)」を観ました。

評価:★★★☆

ナショナル・シューズの権堂は競合が多くなり、利益重視のコスト削減に舵を切る会社に疑問を感じ、シューズ業界で革命を起こすべく、自宅まで抵当に入れ、経営陣の主導権を奪うために自社株買いに奔走していた。その中、突然息子を誘拐したという脅迫電話がかかってくる。しかし、しばらくすると彼の息子は何事もなかったように帰ってくる。いたずら電話だと一蹴しようとしたが、実は息子と一緒に遊んでいたお抱え運転手の息子が間違えて誘拐されたのだった。犯人にそのことを感づかれた権堂は、運転手のために株買いのために調達した5000万を使い、運転手の息子を救うことを決意する。誘拐犯は特急第二こだまに乗り、身代金を受け渡すことを要求するのだが。。エド・マクベイン原作“キングの身代金”を「椿三十郎」の小国英雄、菊島隆三、久板栄二郎、黒澤明が共同で脚色、黒澤明が1963年に製作・監督した刑事もの。

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『DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団』:商業主義がネタにもなっている作品だけど、ちょっとこれはやり過ぎかも。。クスクス笑えるが、少し世界観が無理くり過ぎる。。

DCスーパーヒーローズVS鷹の爪団

「DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団」を観ました。

評価:★

2017年、東京。世界征服を目論むが、予算の少ない鷹の爪団は今まで製造した兵器を売るためにフリーマケットを開催していた。そこにやってきたのは悪の組織のペンギンだった。ジョーカー、ハーレイ・クインと組んでいる彼らは天才博士レオナルドが開発した武器を安く購入し、汚く稼いだお金で身長600mのシン入社員が登場する映画を製作しようとする。無駄な動きの多いシン入社員が動き始めたら、街は壊滅する。ジョーカーたちの狙いを知った”ジャスティス・リーグ”のメンバーたちは街を救うため、真実を知った鷹の爪団と共闘することになる。しかし、ジャスティス・リーグの派手なアクションシーンは低予算映画に出演している鷹の爪団にとっては描き方が雑にされるという死活問題。でも、ほっておいたら街はジョーカーたちのやりたい放題。困った彼らは、ジャスティス・リーグに反目し、暗く生きている金持ちヒーロー・バットマンに救いの手を求めるのだが。。人気フラッシュアニメ「秘密結社鷹の爪」とDCコミックのジャスティス・リーグがコラボしたアニメーション。

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『ダンケルク』:次世代IMAXレーザーでの再び鑑賞。IMAX技術の凄さを感じすぎる体験、2Dなのにまさにその場にいるような臨場感!!

ダンケルク

「ダンケルク」を観ました。

評価:★★★★★

複数回観た映画を再び感想文を書くのはないのですが、今回IMAXレーザー2D字幕版で観た感想を別記したいと思います。

第二次大戦が本格化してきた1940年。拡大するナチス・ドイツの勢力に、フランス軍と同盟関係にあるイギリス軍が徐々に追い込まれていた。ドイツ軍の猛攻により、フランス・ダンケルク港に追い詰められたのは両軍の兵士40万人。背後は海。陸海空からの攻撃により、全滅寸前の彼らを救うため、軍艦や民間船を動員した前代未聞の救出作戦が始まっていく。。「ダークナイト」、「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督が、初めて挑む実話(=戦争)を斬新な手法でを描く戦争映画。

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『月と雷』:寂しさを知る”根あり草”と、自分の直感で生きる”根無し草”の愛と哀しみに満ちた物語。フワフワとした物語を役者の名演で魅せる作品になっている!

月と雷

「月と雷」を観ました。

評価:★★★★

普通の結婚をし、まっとうな生活を送ることを切望している泰子。そんな結婚を控えた彼女の前に現れたのは、かつて幼き頃に半年間だけ一緒に暮らしたことがある父の愛人の息子・智。突然の訪問に驚きながらも、どこか小さい時の面影を残す智に身を委ねてしまう泰子。これをきっかけに、2人は一緒に出ていった泰子の母親や異父妹、智の母・直子の元を訪ね歩くことになるのだが。。直木賞作家・角田光代の同名小説を、「海を感じる時」の安藤尋が映画化した作品。

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『ドリーム』:米ソ宇宙開発競争の中で、静かにNASAに貢献してきた黒人女性たちの物語。いい作品なんだけど、描き方にもう一工夫欲しいところ。。

ドリーム

「ドリーム」を観ました。

評価:★★★☆

1961年の冷戦下、米ソは宇宙開発競争を繰り広げていた。小さな頃から、数字に異様な執着と才能を見せてきたキャサリンはリーダー格のドロシーらとともに、ヴァージニア州ハンプトンのNASAラングレー研究所で計算係として働いていた。同僚のドロシーは管理職になりたいと、メアリーは数字上の計算だけではなく、エンジニアになりたいと志していたが、当時は黒人女性への風当たりは強く、彼女らは思ったようなキャリアを築けていなかった。そんな中、キャサリンはロケットの打ち上げに関する複雑な計算や解析に優れている点を評価され、黒人女性初のNASA宇宙特別研究本部に配属される。しかし、白人男性ばかりの職場環境は劣悪で有色人種用のトイレですら、同じ棟にはないという状況だったが、彼女は職務に奮闘する。彼女の姿に奮い立ち、ドロシーやメアリーも自分たちの夢に向かって羽ばたこうとするが。。第89回アカデミー賞作品賞を含む3部門ノミネートのヒューマンドラマ。監督は、「ヴィンセントが教えてくれたこと」のセオドア・メルフィ。

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