『何者』:就活とはとことん嫌な自分を見つめる時!? 描きたいことは分かるが、これは面白いか??

何者

「何者」を観ました。

評価:★★

同じ大学に通う5人の就活生たち。かつて演劇サークルに所属し、人を分析することが得意な拓人。拓人とルームシェアをし、天真爛漫ながらも目標に突き進む光太郎。光太郎の元彼女で、拓人が密かに想いを寄せる実直な瑞月。瑞月の友人で、人一倍”意識高い系”の理香。理香の恋人で、自由奔放さを謳いながらも、どこかに焦りを感じている隆良。それぞれが様々な悩みを抱えながら採用試験に臨むが、次第に秘められた本音や自意識が表面化し、相互の関係性に変化が生じてゆく。。「桐島、部活やめるってよ」の原作者でもある朝井リョウの直木賞受賞作を、「愛の渦」の三浦大輔監督が映画化した作品。

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『にがくてあまい』:料理を軸に優しい雰囲気が漂っていて、観ていてほっこりしてくる良作!

にがくてあまい

「にがくてあまい」を観ました。

評価:★★★

野菜嫌いのキャリアウーマン・江田マキは、ある日イケメンの美術教師・片山渚と出会い、一方的に恋に落ちる。ちょうど同じ頃、住んでいたアパートの契約が切れるマキは、半ば一方的に渚の家にころがり込むことになった。しかし、なんと渚はゲイで、なおかつベジタリアンだった。。食と愛をテーマにした小林ユミヲの同名コミックを実写映画化。監督は「ボクが修学旅行に行けなかった理由」の草野翔吾。

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『ニュースの真相』:ジャーナリズムと真正面から向き合うドラマの姿勢はなかなかだが、結末が負け戦と分かって観るのはちと辛い。。

ニュースの真相

「ニュースの真相」を観ました。

評価:★★★

2004年、米国最大のネットワークを誇る放送局CBSは、伝説的ジャーナリストのダン・ラザーが司会を務める看板番組でブッシュ大統領の軍歴詐欺疑惑を裏付けるスクープを報道する。大統領選挙を前にして、アメリカ中がそのニュースに釘付けになるが、その証拠は偽造されたものだと指摘されることで事態は一変していくことになる……。CBSのニュース番組をプロデューサーとして長年手がけたメアリー・メイプスの自伝を原作に、「ゾディアック」「アメイジング・スパイダーマン」などの脚本家ジェームズ・ヴァンダービルトが映画化した作品。ヴァンダービルドにとっては初監督作品となります。

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『日本で一番悪い奴ら』:正義と思う暴走は、ときにそれ自体が大きな暴力となる!

日本で一番悪い奴ら

「日本で一番悪い奴ら」を観ました。

評価:★★★★

北海道警の最悪の悪徳刑事事件を、実在の刑事の手記で炙りだした『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』を原作に、日本警察史上最大の不祥事と呼ばれる事件を題材としたドラマ。叩き上げで警察に入った、北海道警察の刑事・諸星。彼ははじめこそ真面目に勤めていたものの、成果が上がらない毎日の中、先輩刑事から秘密の告白をされる。スパイの内通により拳銃摘発などで徐々に成果を見せ始めた諸星は、やがて一線を越えてしまう。監督は、「凶悪」の白石和彌。主演の諸星を演じるのは、「リップヴァンウィンクルの花嫁」などの作品で活躍する綾野剛。

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『中島みゆき 夜会Vol.18 橋の下のアルカディア劇場版』:歌はすごくダイレクトに胸に響くが、物語の展開部分とうまくつながっていない。。

中島みゆき 夜会Vol.18

「中島みゆき 夜会Vol.18 橋の下のアルカディア劇場版」を観ました。

評価:★★

中島みゆきが脚本・作詞・作曲・歌・主演を務める舞台『夜会 VOL.18「橋の下のアルカディア」』。2014年11月15日から12月16日まで赤坂ACTシアターで開催された公演の模様を5.1chサラウンドで上映する劇場版となるのが本作。中島みゆきのLIVEを公開する劇場版の試みは毎年行われていて、僕は一度も観たことがなかったのですが、本作で初めて鑑賞。映画感想文として上げるかどうかは微妙な作品ですが、映画館で観たということも踏まえ、感想文として一応残しておこうと思います。

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