『火花』:ピース又吉原作同名小説の映画化作品!お笑いという仕事を選んだ人たちの短く儚い青春の1ページ!

火花

「火花」を観ました。

評価:★★★★

お笑い芸人の道を志した徳永は、中学生の同級生だった山下とスパークスを結成する。しかし、全く芽が出ない。そんなある日、営業先である熱海の花火会場で4歳年上の先輩芸人・神谷と出会う。観客は花火を見上げる芸人としては不利な状況で、神谷と相方・大林のコンビ、あほんだらは観客をコケ脅すという暴挙な笑いを魅せる。そんな神谷の姿に一発で魅了された徳永は、営業後に連れ出された飲みの場で神谷に弟子になりたいと申し出る。神谷は快く了承し、その見返りに自分の伝記を書いてほしいと頼むのだった。徳永は神谷との先輩・後輩の関係になった日々をノートに書き綴っていく。。又吉直樹の第153回芥川賞受賞作を、「月光ノ仮面」の板尾創路の監督・脚本で映画化した作品。共同脚本は、「クローズEXPLODE」監督の豊田利晃。

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『不都合な真実2 放置された地球』:環境問題のシンボルとなった元米副大統領の真実と変えるべき未来。異常気象の危険にさらされている日本人だからこそ、やれることをやらねばと思わされる!

不都合な真実2

「不都合な真実2 放置された地球」を観ました。

評価:★★★★★

元アメリカ副大統領アル・ゴアが環境問題を訴え第79回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞他を獲得した「不都合な真実」の続編。地球温暖化の影響により氷河融解、超巨大嵐、豪雨、洪水、大気汚染など、様々な異常気象が次々に発生している昨今。そんな現状に警鐘を鳴らし続け2007年にノーベル平和賞を受賞した元アメリカ副大統領アル・ゴアの闘いと、パリ協定実現に向け奔走した人々の情熱を取り上げる。監督は「南の島の大統領――沈みゆくモルディヴ」でプロデューサーと監督として組んだボニー・コーエンとジョン・シェンク。

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『ポンチョに夜明けの風はらませて』:卒業間近でも出口の見えない若者たちの疾走ロードムービー。伝えたいテーマは分かるが、お話的に成長できない若者たちのお遊びにしか見えない。。

ポンチョに夜明けの風をはらませて

「ポンチョに夜明けの風をはらませて」を観ました。

評価:★

なんとなく日々を過ごす又八、ジン、ジャンボの男子高校生3人組。ジンは一流大学への進学に挑戦し、ジャンボは実家のとんかつ屋を継ぐことを決意していたが、又八だけは何も進路を決められないでいた。ウヤムヤとした気持ちが鬱積する中、彼らは友人の中田とともに、卒業式の乗っ取りライブを計画する。そして卒業を間近に控え、ジンの大学受験後、すぐに車で高校最後の旅に出た彼らは、道中、刺激的な大人たちと出会い、自分たちの生き方を見つめ直していく。。早見和真による同名青春小説を「HOMESICK」の廣原暁監督が映画化した作品。

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『バリー・シール/アメリカをはめた男』:政府のエージェントながら裏稼業で巨万の富を得ていた男の奇想天外な物語!トム・クルーズが楽しげに演じているところが見てても心地よい!

バリー・シール

「バリー・シール/アメリカをはめた男」を観ました。

評価:★★★★

天才的な操縦技術を持ち、民間航空会社で働き、何不自由ない暮らしをしていたバリー・シール。彼はその腕を買われ、CIAからスカウトされ、エージェントとして偵察機パイロットとして力を貸すことになる。冷戦当時の危険な任務の一方で、中南米を仕切っていた麻薬王パブロ・エスコバルとも接触。エージェントの任務の傍ら、麻薬の運び屋をサイドビジネスとし、その方面でもメキメキと頭角を表していく。ホワイトハウスやCIAの命令に従いながら、麻薬ビジネスで数十億を荒稼ぎするバリー。だが、そんな彼の背後には恐るべき危険の手が迫ってくるのだった。。「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のダグ・リーマン監督とトム・クルーズが再タッグを組んだクライム・アクション。

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『ブレードランナー2049』:前作と本作を含めた世界観に圧倒されるSF巨編!作品のテーマがとっても内省的なので、日本人なら共感できると思う!

ブレードランナー2049

「ブレードランナー2049」を観ました。

評価:★★★★★

IMAX3D字幕版で鑑賞の後、通常上映のDOLBY ATMOS版でも鑑賞。

2049年のカリフォルニア。貧困と病気が蔓延するこの街では、労働力として人間と見分けがつかないレプリカントが製造され、人間社会と危うい共存関係にあった。違法レプリカントを取り締まるブレードランナーのKは、人類への反乱と社会の転覆を狙うために、ひっそりと社会に溶け込んでいる違法レプリカントの検挙に勤しんでいた。あるとき、そのレプリカントの一体を処分したとき、その処分した農場からレプリカントのものと思われる遺骨が入った箱が地中から見つかる。調べると、なんとそのレプリカントは妊娠していたことが発覚する。人類の存亡に関わるこの一大事に、Kは人類の食糧危機を救い、現在はかつてあった巨大企業タイレル社からレプリカント製造を受け継いだウォレス社に捜査のため訪れる。ウォレス社にアーカイブされていた大停電以前の情報を掘り起こしていくと、そこには巨大な陰謀があったことを知る。やがてその闇を暴く鍵となる男デッガードの存在にたどり着くのだが。。リドリー・スコット監督作品「ブレードランナー」の続編。監督は、「メッセージ」のドゥニ・ヴィルヌーヴ。

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