『ベロニカとの記憶』:親友の日記を鍵に紐解かれる若き日の恋の真実。誰しも青春時代の記憶は、都合よく書き換えられるもの。。

ベロニカとの記憶

「ベロニカとの記憶」を観ました。

評価:★★

趣味の小さなカメラ店を手慰みにしながら、引退生活を送るトニー。彼の元に、弁護士から一通の手紙が届く。それによると、40年前の初恋の人・ベロニカの母親がトニーに日記を遺しているという。その日記はトニーの学生時代の親友のものだった。まもなくベロニカと再会したトニーは、若くして自殺した親友、初恋の秘密など長い間忘れていた青春時代の記憶そのものが揺らいでくるのだった。過去の謎が明らかになったとき、トニーは人生の真実を知るのだった。。英国ブッカー賞受賞小説『終わりの感覚』を「めぐり逢わせのお弁当」のリテーシュ・バトラが監督したミステリードラマ。

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『はじめてのおもてなし』:バラバラに空中分解しそうな家族の下にやってきた1人の難民青年。話はとりあえずハッピーエンドで終わるが、目まぐるしいほど早い展開にややついていけなかった。。

はじめてのおもてなし

「はじめてのおもてなし」を観ました。

評価:★★

ミュンヘンに暮らすハートマン家。夫リヒャルトは大学病院の教授だが、後輩の育成は一切せず、Facebookで常に自分の若さをアピールし続ける自己中心男。息子のフィリップはワーカーホリックで、常に自分が働いていないと不安になり、妻は愛想を尽かせて出ていってしまった。フィリップの一人息子(リヒャルトの孫)バスティは12歳にして一流ラッパーを目指している。一方の娘のアスティは31歳にもなって、未だに自分探しの旅の途中で実家に居候。外見から分からないほど一家がバラバラになっている中、母アンゲリカはある日、突然難民の受け入れを宣言する。早速、ナイジェリアから来た青年ディアロに自宅を提供するが……。難民の青年の受け入れをきっかけに、バラバラだった家族が人生を見つめ直してゆく様を描いたドイツ製コメディ。監督のサイモン・バーホーベンは、本作で母親アンゲリカを演じるセンタ・バーガーの息子。

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『8年越しの花嫁 奇跡の実話』:長い月日も愛することを忘れなかった2人に起こる奇跡の物語。主演の2人のいい意味での田舎臭さが等身大のドラマを成立させている秀作!

8年越しの花嫁

「8年越しの花嫁 奇跡の実話」を観ました。

評価:★★★★

尚志は、車の整備会社で働く地味めな整備工。ある日、体調がよくなかったが、同僚の無理な誘いを断りきれず、合コンに付き合うことに。その会にいた麻衣に飲み会終了後、態度を咎められた尚志だが、真っ正直な彼の態度に彼女はどことなく惹かれていく。デートを重ね、互いの距離を縮める2人。やがて結婚式を控えることになるが、突然に麻衣が病気で意識不明の重体に陥る。昏睡状態のまま月日は流れるが、尚志は結婚の約束を守り、ひたすら麻衣の傍に彼女の家族とともに連れ添う日々を過ごしていく。そんな彼の一途な願いが通じ、麻衣は目を覚ますが、更なる試練が2人を待ち受けていた。。「奇跡の結婚式」と話題を集めた実話を、「64―ロクヨン―前編/後編」の瀬々敬久が映画化した作品。

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『パディントン2』:ブラウン一家の一員となったパディントンが繰り広げるドタバタ劇。観ている間、終始笑いと笑顔が耐えない傑作!前作と合わせて鑑賞したい!!

パディントン2

「パディントン2」を観ました。

評価:★★★★☆

字幕版にて。

南米ペルーからやってきた熊のパディントン。今ではイギリス・ウィンザーズガーデンに住むブラウン一家の一員として幸せな毎日を送っていた。彼はどこへいっても”元気”と持ち前の前向きなキャラクターで、ご近所さんだけではなく、多くの人たちに愛されていた。そんな中、育ての親でもあり、今はペルーの老熊ホームで暮らしているルーシーおばさんの100歳の誕生日に、プレゼントを探していたパディントンはグルーバーさんの骨董品屋でユニークな絵本を見つける。早速、絵本代を稼ごうと窓ふきのアルバイトを始めていく。しかし、その絵本には驚くべき秘密が隠されており、その秘密を知るある人物が絵本を奪おうと画策してくるのだった。。英作家マイケル・ボンドのロングセラー児童文学を実写映画化した「パディントン」の続編。監督は、前作に続きポール・キングが務める。

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『否定と肯定』:ホロコーストの史実を巡る法廷劇。法廷術を巧みに使うところは感心するが、法廷エンタテイメントとしてはあまり盛り上がらない。。

否定と肯定

「否定と肯定」を観ました。

評価:★☆

1994年、ユダヤ人女性の歴史学者リップシュタットは、ジョージア州アトランタにあるエモリー大学で講演を行っていた。彼女は講演の中で、イギリスの歴史家アーヴィングによる大量虐殺はなかったとする”ホロコースト否定論”の主張に看過できず、自著「ホロコーストの真実」の中で彼の主張を真っ向から否定する。その日、一方のアーヴィングがリップシュタットの講演に乗り込み、彼女を名誉毀損の罪でイギリスで訴えることを宣言する。アーヴィングから提訴された彼女は、訴えられた側に立証責任があるイギリスの法廷で、ホロコースト否定論を崩す必要があった。彼女のためにイギリス人による大弁護団が結成され、2000年1月、いよいよ注目の裁判が王立裁判所で始まるのだった。。ホロコーストを巡る実際の裁判に基づく法廷ドラマ。監督は、「ボディガード」のミック・ジャクソン。

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