『レッドタートル ある島の物語』:お話の展開も、アニメの画力も、全てが力弱いことが気になる作品。。

レッドタートル

「レッドタートル ある島の物語」を観ました。

評価:★

嵐の中、荒れ狂う海に放り出された男が、九死に一生を得てある無人島に辿り着く。必死に島からの脱出を試みるものの、見えない力によって何度も島に引き戻されてしまう。絶望的な状況に置かれた男の前にある日、1人の女が現れるのだが。。「岸辺のふたり」でアカデミー賞短編アニメ賞に輝いたマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィットが、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデュースで手掛けた初の長編アニメーション。

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『ルドルフとイッパイアッテナ』:創造力を掻き立てる映像表現は見事だが、ラストが小さくまとまってしまったのが残念。。

ルドルフとイッパイアッテナ

「ルドルフとイッパイアッテナ」を観ました。

評価:★★★☆

3D版にて。

岐阜で飼い主のリエちゃんと仲良く暮らしていた黒猫のルドルフ。ある日、出かけたリエちゃんの後を追ったら、運悪く長距離トラックの荷台に乗ってしまう。着いたのは、岐阜からはるか離れた東京。迷い歩くルドルフに声をかけたのは、街のボス猫・イッパイアッテナ。ルドルフはイッパイアッテナからノラ猫としての生き方を教わるのだが。。1987年に初刊が刊行されて以来親しまれ続けている児童文学シリーズを「ポケットモンスター」シリーズを手がける湯山邦彦と、「ファイナルファンタジー」で共同監督を務めた榊原幹典が3DCGアニメで映画化した作品。

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『ロスト・バケーション』:サメものとしては及第点レベルだが、小気味よい演出で作品のリズムの良さは感じる!

ロスト・バケーション

「ロスト・バケーション」を観ました。

評価:★★☆

前から秘境のビーチでサーフィンをすることを夢見ていたナンシー。そこは亡き母の面影を感じる素敵な場所でも合った。サーフィンを楽しんでいたナンシーは、突然何かに襲われ脚を負傷してしまう。無我夢中で近くの岩場にたどり着くが、その岩の周囲を獰猛なサメが虎視眈々と旋回していた。「アデライン、100年目の恋」のブレイク・ライヴリー主演によるサバイバル・アクション。監督は「ラン・オールナイト」のジャウマ・コレット=セラ。

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『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』:あの名作を意識させることで、より作品の価値を高めているという不思議な傑作!

ロイヤル・ナイト

「ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出」を観ました。

評価:★★★★★

1945年5月8日、長く続いた第二次世界大戦のヨーロッパ戦勝記念日の夜、エリザベス王女と妹マーガレットがお忍びで外出したという史実に基づくドラマ。王宮の外に出たマーガレットは、付き添いが目を離した隙にバスに飛び乗る。慌てて彼女を追って街に出たエリザベスは、人生を変える長い一夜を過ごすことになるのだが。。監督は、「キンキーブーツ」のジュリアン・ジャロルド。

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『64 後編』:事件の解明劇はハラハラするが、前編とのつながりがイマイチしっくりとこない。。

64 後編

「64 後編」を観ました。

評価:★★☆

横山秀夫のベストセラーを「ヘヴンズ ストーリー」の瀬々敬久が2部作で映画化した後編。昭和64年に発生した未解決の少女誘拐殺人事件・通称“ロクヨン”から14年後、新たな誘拐事件が発生してしまう。現在は広報担当であるが、当時捜査にあたった刑事・三上は再び事件の解明のために、動き出すこととなる……。前編では事件というより、警察という官僚組織の中のシマ争いと、警察と報道という対立軸を舞台に人間ドラマが展開していき、それはそれで見ものではあったのですが、肝心な事件はどこかおざなり感がなくはなかったです。後編では、そうした前編のおざなり感を、14年を経て起こった模倣事件をキーに、事件解明と動いていく流れになります。

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