『台北ストーリー』:急激な変化を遂げる街を背景に、変化を続ける一組のカップルの想い。背景対比は美しいが、もう少し作品にインパクトが欲しい。。

台北ストーリー

「台北ストーリー」を観ました。

評価:★★★

1980年代の台湾。高度経済成長の中、日に日に変貌を遂げていく台湾。家業を継いだ元リトルリーグのエース・アリョンと、幼馴染の恋人アジン。何となく付き合っている2人で、新しくお洒落なマンションに引っ越しをしようと考えていた。しかし、順調に進んでいたはずの二人の人生も、キャリアウーマンだったアジンの会社が買収にあったことから徐々に歯車が狂いだしてくる。アジンが上手くいかない毎日を、アリョンとともにアメリカに移住することで打開しようとするが。。「クー嶺街少年殺人事件」のエドワード・ヤンが1985年に手掛けた長篇第2作。主演・製作・共同脚本は、「黒衣の刺客」のホウ・シャオシェン。4Kデジタル修復され、2017年日本劇場初公開となります。

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『ダンケルク』:ノーラン監督が初めて手がける実話モノ!映像、物語全てをとっても、新しい戦争映画の枠を作った快作!

ダンケルク

「ダンケルク」を観ました。

評価:★★★★★

第二次大戦が本格化してきた1940年。拡大するナチス・ドイツの勢力に、フランス軍と同盟関係にあるイギリス軍が徐々に追い込まれていた。ドイツ軍の猛攻により、フランス・ダンケルク港に追い詰められたのは両軍の兵士40万人。背後は海。陸海空からの攻撃により、全滅寸前の彼らを救うため、軍艦や民間船を動員した前代未聞の救出作戦が始まっていく。。「ダークナイト」、「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督が、初めて挑む実話(=戦争)を斬新な手法でを描く戦争映画。

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『トランスフォーマー 最後の騎士王』:マイケル・ベイの物量アクションに小気味いい物語進行に爽快感すら感じる。エンタテイメントながら、次世代の戦争をも考えさせる痛快作!

トランスフォーマー 最後の騎士王

「トランスフォーマー 最後の騎士王」を観ました。

評価:★★★★☆

IMAX3Dの字幕版にて。

香港での死闘の後、宇宙へと去ったオプティマス・プライム。地球に残ったオートボットはバンブルビーがリーダーとなり、オプティマスを救った発明家ケイドとともに低抗戦を続けていたが、人類とトランスフォーマーの全面戦争が避けられなくなってきていた。そんな中、ある英国人紳士と、オックスフォード大の女教授がケイドに接触を図ってきた。それは数千年間、秘密にされてきたトランスフォーマーが地球を救う鍵に、そして同時に人類絶滅の鍵ともなっていることを告げに来たのだ。そして、遠い宇宙をさ迷ってきたオプティマスが、彼らの生まれ故郷・惑星サイバトロンにたどり着くが、逆に地球を危機へと陥れるべく急接近してくるのだった。。日本の玩具発のSFシリーズ第5作目。1000年に及ぶトランスフォーマーと人類の歴史が明かされるシリーズ最終章第一弾。監督は、シリーズ全作を手掛けるマイケル・ベイ。

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『ダブルミンツ』:支配という関係で結ばれた二人のミツオ。二人の関係がいろいろ流転しながら、最後は純愛に昇華されていく姿が愛おしい!

ダブルミンツ

「ダブルミンツ」を観ました。

評価:★★★☆

高校時代、強者と弱者の主従関係となっていた市川光央と壱河光夫。同じイチカワミツオという名前を持ちながら、二人はコインの裏と表のような関係となっていた。あれから数年の時を経て、それぞれ大人になった二人であるが、その後の音信は途絶えていた。しかしある日、壱河光夫に市川光央から突然の連絡が入る。それは「ある女を殺してしまった、、」というもの。女の死体を処分するという衝撃的な再会を果たした二人の関係は、次第に新しい形へと姿を変え、やがて取り返しのつかない犯罪の世界へと墜ちていくのだった。中村明日美子の同名漫画を「下衆の愛」の内田英治監督が映画化した作品。

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『20センチュリー・ウーマン』:マイク・ミルズ監督が仕掛ける”女っぽい映画”!女性の会話劇が見ものながらも、根底に男性目線も織り込む愛についての物語!

20センチュリー・ウーマン

「20センチュリー・ウーマン」を観ました。

評価:★★★★

1979年、カルフォルニア州南部サンタバーバラ。この地で1人で息子を育てるシングルマザーのドロシアにとっては1つの悩みがあった。それは思春期を迎える息子ジェイミーをどう教育し、大人の男に育てていくかということ。そこで、ルームシェアするパンクな写真家アビーと、ジェイミーの幼馴染で友達以上恋人未満のジュリーに協力を求め、彼の成長を後押ししていくのだが。。「人生はビギナーズ」のマイク・ミルズ監督が自身の母親に着想を得て制作したドラマ。

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