『ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影 シャドウズ』:アクションも迫力満点で飽きることはないのだが、前作のような面白さには欠ける続編。。

ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影

「ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影 シャドウズ」を観ました。

評価:★★☆

2D字幕版にて。

リーダーのレオナルド、熱血漢のラファエロ、ムードメーカーでピザが大好きなミケランジェロ、メカに強いドナテロの4兄弟からなるニンジャ・タートルズ。前作の宿敵シュレッダーを捕えたものの、マッドサイエンティストのストックマン博士の協力で再び脱獄する事件が発生する。異次元から現れた悪の帝王クランゲの手先となり、シュレッダーは再びニューヨークを恐怖に陥れようとする。タートルズはエイプリルや新しい仲間のケイシーらと共に、シュレッダーの野望に立ち向かっていくのだが。。忍術を使うカメが活躍するアメコミ原作の人気シリーズを、「トランスフォーマー」のマイケル・ベイ製作により映画化した作品の続編。監督は、「EARTH TO ECHO アース・トゥ・エコー」のデイヴ・グリーン。

前作の感想文でも触れましたが、僕はタートルズを子どもの頃にゲームで夢中にやっていた思い出があり、この作品には他とは違う思い入れがあるんですよね。本作では悪役に、前作のシュレッダーに加え、ゲームにも登場してくるサイとイノシシのミュータントとなるビーバップ&ロックステディや帝王クランゲも登場してくるなど、昔からのファンには、あのキャラクターがスクリーンに!!という楽しさはあります。一方のタートルズのほうもアクションシーンがパワーアップ! 序盤に登場してくるシュレッダーの逃走劇をめぐるカースタントなども迫力満点で進みます。

ただ、本作は、この他にもホッケーマスクのケイシーなどの新キャラ登場もありますが、なぜかお話の印象は凄く薄い。むしろ、タートルズの誕生秘話や雪山をかけ下る迫力あるアクションと、シュレッダーとの対決など、前作のパワフルさのみがなぜか頭に思い浮かばれ、この感想文を書いている段階で、この続編のほうの印象に残ったシーンは何だったけ!?と思い出すのに苦労するほどです。よく考えれば、クランゲというボスキャラは変わってくるものの、全体的なお話の敵はあくまでシュレッダーであるので前作の延長のような印象は拭えないし、新キャラのビーバップ&ロックステディに関しても、中ボス止まりのキャラクターになっているのに過ぎないので、本作での色というのがなかなか出ていないから、全体的に印象が薄い作品になってしまっているように思います。作品自体に大きな欠陥があるわけではないので、本作はあくまでも前作の延長線(2作目ではなく、1.5作目くらい)の感覚で観たほうがよいかもしれません。

次回レビュー予定は、「後妻業の女」です。

コメントを残す