『ターザン REBORN』:ヒーローものとしては無難な出来だが、アクションシーンの重厚さが補って余りある!

ターザン REBORN

「ターザン REBORN」を観ました。

評価:★★★

2Dの字幕版にて。

生まれて間もなく、コンゴで国の反乱に巻き込まれたジョン。ジャングルで動物たちに育てられた彼は、別名”ターザン”の異名をつけられ、ジャングルの動物たちはもちろん人間界からも一目置かれる存在になっていた。そんな彼も、今は英国貴族として愛する妻ジェーンとともにイギリスで暮らしている。ある日、彼は政府の命で故郷のジャングルに戻ることになるのだが。。エドガー・ライス・バローズの冒険小説を、「ハリー・ポッターと死の秘宝」のデイヴィッド・イエーツが2D/3Dで映画化した作品となっています。

日本人にとって、例えば、「桃太郎」の話が誰でも知っているように、アメリカ人にとって、「ターザン」の物語も誰もが知っている、、のでしょうか。本作は、そうした「ターザン」のお話の後日談という体をとっているので、「ターザン」の物語を知っていないと当然楽しめません。時折り、ジョンの”ターザン”時代のインサート(ジャングルの動物たちに育てられた経緯や、妻ジェーンとの出会い等)されるものの、それも物語の進行に合わせて、映画中盤に差し込まれるぐらいなので、やはり「ターザン」を知らない人はディズニーの1999年のアニメ版でもいいので観ておいてほうがいいでしょう。その意味で本作は、そのターザンの里帰りの旅であり、同時に彼のジャングル時代の経験等々を使いながら、新しい敵と立ち向かっていくお話になっています。

新しい「ターザン」伝説を紡ぎ上げていくという意味で、お話としてはなかなかいい出来に仕上がっていると思います。なんだかんだあって、妻ジェーンがヒロインとしてさらわれ、ジェーンを取り戻すべく、ジョンが再びターザンとして動物たちと操り、敵と対峙していく。ヒーローものとしては無難なストーリーラインですが、かなりアクション&アクションと骨太な感じで進んでいくし、予告編にもあるようなラストの街への襲撃シーンはスクリーン映えがするド迫力のシーンとなっています。やや森の中での展開や、自然や動物たちの描写がそんなんあり得るの??と思うところもなくはないですが、いい迫力を出しているのでOKとしましょう。同じ時期に「ジャングル・ブック」という同じような人間&動物&ジャングルという作品が出ていますが、(後の感想文になって申し訳ないですが)僕はあちらは否定的なので、ジャングル・アクションを楽しみたいのなら本作を素直にオススメします。

どうせなら、IMAX3Dで観たいのに、公開は2Dが大半という興業も少し残念な気がしますが。。

次回レビュー予定は、「ロスト・バケーション」です。

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