『キングス・オブ・サマー』:キングコングで世の中を驚かせた監督の青春映画。アウトドアな自由な感じは楽しいが、ドラマが小さくまとまり過ぎでは?

キングス・オブ・サマー

「キングス・オブ・サマー」を観ました。

評価:★★☆

高校生のジョーは気難しい父親にウンザリしている。早々に結婚して家を出た姉はしょっちゅう遊びにくるが、どこか一目置かれている姉と違い、様々なことに口出ししてくる父の存在を疎んじていた。一方、ジョーの親友・パトリックは両親からの過剰な愛情に閉口していた。その愛は分かっていながらも、事あるごとに自分に対して意見をする両親とどこか距離を置きたいと思っていた。夏休みに入ると同時に、互いの親に対する不満が一致した2人は家出を計画し、風変わりな少年ビアジオと一緒に森に隠れ家を作る。男3人の楽しい家出生活が始まるはずだったが、そこにジョーが想いを寄せるケリーが現れたことで事情が変わってくるのだが。。「キングコング 髑髏島の巨神」のジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督が、長編デビュー作として2013年に製作した青春ドラマ。

続きを読む “『キングス・オブ・サマー』:キングコングで世の中を驚かせた監督の青春映画。アウトドアな自由な感じは楽しいが、ドラマが小さくまとまり過ぎでは?”

『50年後のボクたちは』:クラスの性格真逆のはみ出し者同士が盗難車で旅に出るロードムービー!親友とはどういう存在なのかを改めて再認識させてくれる傑作!

50年後のボクたちは

「50年後のボクたちは」を観ました。

評価:★★★★★

家庭環境に恵まれず、クラスからもはみ出した14歳のマイク。大好きな母親はアル中、父親はそんな母を放置して愛人と浮気中。同級生のタチアナにはゾッコンだけど、変人扱いされているクラスの中で人気者の彼女の目にすら映っていない存在だった。ある日、同じクラスに遠いロシアから転校生がやって来る。チックと名乗るその少年は目つきは鋭く、変な髪型をしていて、マイクとともにクラスのはみ出し者になろうとしていた。そんな中訪れた夏休み、母親はアル中の更生施設に入り、父親は出張と称して愛人と旅に出てしまった。1人残されたマイクのもとにやってきたのは、チックだった。彼に誘われ、盗んだ車で旅に出ることになるが。。26カ国で出版されるベストセラー小説『14歳、ぼくらの疾走』を、「消えた声が、その名を呼ぶ」のファティ・アキンが映画化した作品。

続きを読む “『50年後のボクたちは』:クラスの性格真逆のはみ出し者同士が盗難車で旅に出るロードムービー!親友とはどういう存在なのかを改めて再認識させてくれる傑作!”

『猿の惑星 聖戦記(グレート・ウォー)』:リブートシリーズの最終章。前2作はよかったけど、本作は単なるアクション映画になってしまっているような気がする。。

猿の惑星 聖戦記

「猿の惑星 聖戦記(グレート・ウォー)」を観ました。

評価:★★☆

高度な知能を得た猿と人類との全面戦争が始まって2年。猿のリーダー・シーザーは戦いを避けるために、森の奥深くに仲間たちとともに潜伏していた。ところがある日、人間たちの襲撃を受け、家族を殺されてしまう。自分たちの群れを守るため、新たな隠れ場所に移動するのを契機に、シーザーたち数名は群れと分かれ、襲撃をした敵軍の大佐に復讐を果たすために敵軍基地に乗り込んでいく。途中、口のきけない少女ノバ、動物園出身の奇妙なチンパンジー、バット・エイプを仲間に加えながら、ようやく敵軍アジトの要塞にたどり着く。しかし冷静さを失い、猿たちの存亡の危機を招くのだが。。高度な知性を持った猿への覇権の変遷を描く、「猿の惑星」シリーズのリブート版第3弾。前作「猿の惑星:新世紀(ライジング)」に続きマット・リーヴスがメガホンを取っています。

続きを読む “『猿の惑星 聖戦記(グレート・ウォー)』:リブートシリーズの最終章。前2作はよかったけど、本作は単なるアクション映画になってしまっているような気がする。。”

『僕のワンダフル・ライフ』:転生していく犬生を追いながら、人と犬との関わりを描くドラマ。映画作品としては少々粗が目立つが、犬好きにはたまらない物語!

僕のワンダフル・ライフ

「僕のワンダフル・ライフ」を観ました。

評価:★★★★

字幕版にて。

少年イーサンに命を救われたゴールデンレトリバーの子犬ベイリー。イーサンの成長に常に付き添い、彼の人生において重要な役割を担っていた。しかし、犬の寿命は短いもの。家を出たイーサンとの別れが訪れた後も彼に会いたい一心で、姿を変えながら何度も生まれ変わる。ゴールデンレトリバーからはじまり、ジャーマンシェパード、コーギー、セントバーナードとオーストラリアンシェパードのミックスの姿に転生していく。その中でも様々な人との出会いを経験しながら、大人になったイーサンと再び出会うことになるのだが。。「HACHI 約束の犬」のラッセ・ハルストレム監督が、全米ベストセラー小説『野良犬トビーの愛すべき転生』を映画化した作品。

続きを読む “『僕のワンダフル・ライフ』:転生していく犬生を追いながら、人と犬との関わりを描くドラマ。映画作品としては少々粗が目立つが、犬好きにはたまらない物語!”

『あゝ、荒野 前編』:暗い時代を背景に、孤独な自分たちの戦いに挑む2人の男。長いドラマではありますが、久々にスクリーンに惹きつけられたボクシング映画!

あゝ、荒野

「あゝ、荒野 前編」を観ました。

評価:★★★★★

2021年の新宿。かつて母親に捨てられた新次は兄貴分の劉輝と詐欺で生計を立てていた。ある日、組織内の裏切りで仲間・裕二の襲撃され、劉輝は半身不随の重傷を負ってしまう。裕二に復讐を誓う新次はたまたま”片目”こと堀口にボクシングに誘われ、行き場のない感情を発散させていく。同じ頃、父親に虐待されて育った健二は、テッシュ配りのバイト中に同じように堀口にスカウトされる。幼き頃のトラウマから、吃音と対人恐怖症に悩む健二は、自らを変えるために同じようにボクシングを始めるが。。寺山修司が唯一残した長編小説を、菅田将暉とヤン・イクチュンのダブル主演で映画化した二部作前編。監督は「二重生活」の岸善幸。

続きを読む “『あゝ、荒野 前編』:暗い時代を背景に、孤独な自分たちの戦いに挑む2人の男。長いドラマではありますが、久々にスクリーンに惹きつけられたボクシング映画!”