「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」を観ました。
評価:★★★★
1949年、中国での国共内戦に敗れた国民党政府は台湾に渡り、それとともに中国本土から200万人もの移民が台湾へと移住した。1960年、移住した張家の次男・小四(シャオスー)は、中学の夜間部に通っており、“小公園”と呼ばれる不良少年グループに属していた。そこで小四は少女・小明(シャオミン)と知り合う。彼女は小公園グループのボス、ハニーの彼女という噂だ。ハニーは対立する“217”グループのボスと小明を奪い合い、相手を殺して台南へ逃げたという。ある時、小四は小明と一緒にいたと217グループに因縁をつけられるが、最近、小四のクラスに転校してきた小馬(シャオマー)がひとりで助けてくれる。小四は小明へのほのかな愛情や、小馬との友情を育んで日々を過ごしていく。。男子中学生によるガールフレンド殺害という実際に起きた事件の再現を通して、1960年代当時の台湾の社会的・精神的背景をも描いていく青春映画。「海辺の一日」「恐怖分子」など台湾ニューウェイヴ映画界の旗手として知られるエドワード・ヤン監督の長編第4作目であり、日本における彼の初の劇場公開作。
続きを読む “『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』:236分という濃密な時間の中で描く、1人の少年を殺人に駆り立てた狂気!時代背景もあるのだろうけど、殺される側のヒロインの小悪魔っぷりが凄いと思う!” →