『海辺のリア』:俳優・仲代達矢の偉大さは十二分に感じられる作品ではあるが、、もう少し作品の構成を複雑にしてもよかったんじゃないだろうか。。

海辺のリア

「海辺のリア」を観ました。

評価:★★☆

認知症の疑いがかかった往年のスター桑畑兆吉は家族に騙され、老人ホームに入居してしまう。しかし、職員の盗んで、まんまと脱走し、海辺をさすらううちに妻以外の女に産ませた娘と再会し、彼の胸に人生最後の輝きが宿っていく。。盟友となる小林政広監督と仲代達矢が「春との旅」「日本の悲劇」に続き三度組んだ人間ドラマ。

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『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』:236分という濃密な時間の中で描く、1人の少年を殺人に駆り立てた狂気!時代背景もあるのだろうけど、殺される側のヒロインの小悪魔っぷりが凄いと思う!

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件

「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」を観ました。

評価:★★★★

1949年、中国での国共内戦に敗れた国民党政府は台湾に渡り、それとともに中国本土から200万人もの移民が台湾へと移住した。1960年、移住した張家の次男・小四(シャオスー)は、中学の夜間部に通っており、“小公園”と呼ばれる不良少年グループに属していた。そこで小四は少女・小明(シャオミン)と知り合う。彼女は小公園グループのボス、ハニーの彼女という噂だ。ハニーは対立する“217”グループのボスと小明を奪い合い、相手を殺して台南へ逃げたという。ある時、小四は小明と一緒にいたと217グループに因縁をつけられるが、最近、小四のクラスに転校してきた小馬(シャオマー)がひとりで助けてくれる。小四は小明へのほのかな愛情や、小馬との友情を育んで日々を過ごしていく。。男子中学生によるガールフレンド殺害という実際に起きた事件の再現を通して、1960年代当時の台湾の社会的・精神的背景をも描いていく青春映画。「海辺の一日」「恐怖分子」など台湾ニューウェイヴ映画界の旗手として知られるエドワード・ヤン監督の長編第4作目であり、日本における彼の初の劇場公開作。

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『あの日、兄貴が灯した光』:お涙頂戴なキュートな作風の映画なのだけど、映画としてのパンチ力がいささか足りなさすぎる。。

あの日、兄貴が灯した光

「あの日、兄貴が灯した光」を観ました。

評価:★★

柔道国家代表のドゥヨンは、オリンピックを目指していたある試合中の事故で失明してしまう。絶望のどん底の彼の前にやってきたのは、詐欺前科10犯で服役中だったの兄ドゥシクだった。ドゥヨンが視力を失ったことを免状として、仮釈放が認められたドゥシクだったが、15年ぶりに再会した二人はそれまでの憎しみをぶつけ合いながらも、奇妙な同居生活を始めていくのだった。。EXOのD.O.と「建築学概論」のチョ・ジョンソク共演のヒューマンドラマ。監督は「裸足のギボン」のクォン・スギョン。脚本は「7番房の奇跡」のユ・ヨンア。

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『ゴールド 金塊の行方』:何が一体起きたのか、、という金を巡る物語ながらも、根底にあるのは熱い男同士の友情物語!

ゴールド 金塊の行方

「ゴールド 金塊の行方」を観ました。

評価:★★★☆

父親が大きくした鉱山ビジネスを継いだケニーだが、ビジネスに失敗し、破産寸前に追い込まれていた。僅かに残った財産を賭け、一発逆転を狙って、インドネシアのジャングル奥深くにあるという鉱脈に全てを託していた。調査を進めていったところ、巨大金鉱を掘り当て、一躍巨万の富と名声を得たケニー。だが、そんなある日、170億ドルもの金塊が消えたというニュースが飛び込み、ケニーに嫌疑がかかるのだが。。1990年代、アメリカ経済に大混乱をもたらした詐欺事件、通称“Bre-X事件”を基にマシュー・マコノヒー製作&主演で映画化。「トゥームレイダー」のジョン・ジンマンとパトリック・マセットが脚本を務め、「シリアナ」のスティーヴン・ギャガンがメガホンを務めた作品。

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『家族はつらいよ2』:家族をテーマにしながらも、単なるほっこり作品で終わらない力感あふれる続編!ゲラゲラ笑いながらも、社会派なところも魅せるところが山田監督の腕を感じる!

家族はつらいよ2

「家族はつらいよ2」を観ました。

評価:★★★★

家族の父・周造と母・富子の離婚騒動から数年後。今度は、気ままなドライブを楽しみながらも、最近クルマをこすってばかりいる周造の運転免許の返納をめぐって家族会議が開かれることになる。しかし、その家族会議の当日、周造が家に泊めていた旧友・丸田が息を引き取っており、大騒動が巻き起こる。。「東京家族」の出演陣が再集結し家庭内の悲喜こもごもを演じた、山田洋次監督の喜劇続編。

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