『パッセンジャー』:宇宙に取り残された男女を巡るSFロマン。テーマも描写も面白いが、物語の進め方がやや安直か。。

パッセンジャー

「パッセンジャー」を観ました。

評価:★★★

3Dの字幕版にて。

時代は地球が住みにくくなり、壮大な人類宇宙移住プログラムが始まったとき。乗客5000人を乗せた宇宙船が新たな居住地を目指し地球を出発する。到着までかかる宇宙航行時間は、地球時間で120年。乗員・乗客は冬眠装置で眠り、宇宙船は自動航行で進んでいた。しかし、航行中の度重なる想定外な小さなトラブルが積み重なり、乗客の1人であるエンジニアのジムが90年も早く目覚めてしまう。戸惑いと宇宙船の中で生涯を終えなければいけないという、永遠の孤独に苛まれたジムだったが、ある日、同じく目覚めた作家のオーロラと出会うのだったが。。監督は「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」のモルテン・ティルドゥム。

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『3月のライオン 前編』:大人気コミックの映画化作品。原作コミックのエピソード盛り込み過ぎで、全体に薄い味の作品になってしまった。。

3月のライオン 前編

「3月のライオン 前編」を観ました。

評価:★★

中学生で異例のプロ棋士デビューを果たした桐山零。若き天才と言われる一方で、彼は小さい頃に両親と妹を交通事故で失い、居場所もない孤独な身だった。その彼を救ったのは、プロ棋士でもある父の友人・幸田。将棋一家であった幸田の家で、ただ一心に将棋を打ち込んだ彼はメキメキと力をつけるものの、それがかえって幸田一家の中に不況和音をもたらしてしまう。成長した彼は幸田の家を出て、棋士としての生活を本格化させるとともに、一人暮らしを始める。そんな彼の目の前に現れたのは、川向うに住む川本三姉妹はじめ温かな人々だった。。将棋を題材にした羽海野チカの同名コミック実写化二部作前編。監督は「るろうに剣心」シリーズの大友啓史。

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『ひるね姫 知らないワタシの世界』:現実と夢がリンクする不可解ミステリー。余分な要素をカットして、近未来SFミステリーにすれば面白かったのに。。

ひるね姫

「ひるね姫 知らないワタシの世界」を観ました。

評価:★★

岡山県倉敷市。父と二人暮らしをしている高校生森川ココネは、所構わず居眠りしてしまう癖があった。しかし、最近は同じ夢ばかり見ていた。家族のことや自分の進路も含め、考えることはたくさんあるものの、この不思議な夢に悩まされてばかり。現実では、2020年のオリンピックを迎えていたが、父親は近所の車を修理しながら、自動車の改造に精を出してばかり。そんなとき、突然東京からやってきた警視庁の人間に、父が逮捕されてしまう。不可解に思った彼女は父を追い東京に向かううちに、夢と現実がリンクしていることに気付くのだが。。「攻殻機動隊S.A.C.」の神山健治監督によるオリジナルファンタジー。

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『彼らが本気で編むときは、』:生田斗真がトランスジェンダー役を好演するも、作品のテーマを奇異に映してしまうことが逆に残念な印象を受ける難しい作品。。

彼らが本気で編むときは、

「彼らが本気で編むときは、」を観ました。

評価:★★☆

11歳のトモは母親との二人暮らし。しかし、男にだらしない母親はトモの育児を放棄し、男を追って家を出てしまう。行き場に迷ったトモは困ったときに頼りにしている叔父マキオを訪ねる。いつもはマキオとともに母の帰りを待つトモだったが、そのときマキオはある人との同棲をしていた。それはトランスジェンダーのリンコ。母よりも自分に愛情を注いでくれるリンコの存在に最初は戸惑いながらも、三人での奇妙な共同生活が始まっていく。。「めがね」の萩上直子監督が5年ぶりに撮り上げた人間ドラマ。

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『SING シング』:話はやや予想の範囲内にすすむが、ラストのコンサートシーンのグルーブ感は圧巻!

SING

「SING シング」を観ました。

評価:★★★☆

字幕版にて。

動物だけが暮らす世界。かつては繁盛していたものの、今や客足は途絶え、取り壊し寸前の劇場の支配人バスターは、かつての栄光を取り戻すため歌のオーディションを開催する。手持ちの資金は僅かであったが、作ったチラシの誤植も手伝って、個性的な動物たちが会場に集まってくる。その中には、貪欲な自己チューのハツカネズミもいれば、25人の子豚の世話に毎日を追われて疲れた主婦や、ギャングファミリーを抜け出す夢をもっているゴリラ、横柄な彼氏と組んでいるデュオに不満を持っているハツカネズミ、家族の前では絶世の歌声を聴かせるものの人前に出ることが出来ない象、常に陽気な豚もいた。彼らの夢は賞金以上に、劇場にかつての輝きを取り戻すようなエンタテイメント性を秘めていた。。「ミニオンズ」「ペット」を生んだユニバーサル・スタジオ&イルミネーションによるシング&アニメーション。監督・脚本は「リトル・ランボーズ」のガース・ジェニングス。

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