『PK』:信じれば全ての者は救われる。宗教を徹底的に皮肉りながらも、宗教の力を信じる宗教映画の傑作!

PK

「PK」を観ました。

評価:★★★★☆

留学先のベルギーで運命的な出会いをしたジャグー。しかし、相手はインドとは長年対立をしているイスラム教国のパキスタン青年だったことから、家族が猛反対。その反対を振り切って、結婚直前までいくが破断となってしまう。傷心のジャグーはインドに戻り、TV局で働き始まる。そんなとき、自身の願いを聞き入れてくれる神を探す“PK”と名乗るユニークな男と出会い、番組に出演させるのだが。。「きっと、うまくいく」のラージクマール・ヒラニ監督と主演のアーミル・カーンが再タッグを組んだ笑いと涙のドラマ。

続きを読む “『PK』:信じれば全ての者は救われる。宗教を徹底的に皮肉りながらも、宗教の力を信じる宗教映画の傑作!”

『GANTZ:O』:グロい描写もなくはないが、和テイストを感じるエンタメ3DCG映画。海外でウケそう!

GANTZ:O

「GANTZ:O」を観ました。

評価:★★★☆

地下鉄で通り魔事件に巻き込まれ、死亡した高校生・加藤勝は、謎の黒い球体“ガンツ”に命を与えられ、とあるマンションの一室で目覚める。そこには玄野という若きリーダーを亡くした、東京チームと呼ばれる謎のメンバーに遭遇する。球体”ガンツ”に与えられた運命に戸惑う勝だが、”ガンツ”によって、東京チームのメンバーとともに大阪の街に転送される。そこでは妖怪型の星人軍団“百鬼夜行”が、大阪の街を地獄へと変えていた。”ガンツ”の運命に翻弄されながら、勝は再び残されたたった一人の弟と再び出会うために、妖怪たちとの死闘を繰り広げていく。。奥浩哉の人気コミック『GANTZ』の中から、「大阪編」と呼ばれるエピソードを3DCGアニメーションとして映画化。総監督を『TIGER & BUNNY』のさとうけいいちが務め、実写版「GANTZ」のVFXを担当したデジタル・フロンティアがアニメーション制作を手掛ける。

続きを読む “『GANTZ:O』:グロい描写もなくはないが、和テイストを感じるエンタメ3DCG映画。海外でウケそう!”

『人間の値打ち』:ようやく日本でも公開されたイタリア7冠に輝いた極上ミステリー。秋の夜長にはピッタリと楽しめる面白さ!

人間の値打ち

「人間の値打ち」を観ました。

評価:★★★☆

クリスマスイヴ前夜、イタリア・ミラノ郊外で一件のひき逃げ事故が起こる。街で不動産業を営むディーノは、後妻で心療内科医のロベルタと娘セレーナの3人で暮らしていた。中産階級のディーノ一家だったが、娘セレーナは大富豪ジョバンニの息子と付き合っていた。ディーノはセレーナをジョバンニの家に送り届けたとき、偶然屋敷の主ジョバンニ本人と知り合い、彼が主宰しているファンドに投資させてくれないかと持ちかける。一方、ジョバンニの妻カルラは何不自由なく暮らしていたが、夫のお飾りになる毎日に鬱憤を募らせていた。また、セレーナはジョバンニの息子と距離をおき、ロベルタの診療所で偶然知り合った少年との中を深めていた。。郊外で起こった、この事故をきっかけに、経済格差のある3つの家庭に隠された秘密が浮かび上がっていく。イタリア・アカデミー賞で作品賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞など7冠に輝いたミステリー。監督・脚本は、「来る日も来る日も」のパオロ・ヴィルズィ。

続きを読む “『人間の値打ち』:ようやく日本でも公開されたイタリア7冠に輝いた極上ミステリー。秋の夜長にはピッタリと楽しめる面白さ!”

『奇蹟がくれた数式』:ラマルジャンが何を生み出したのかもっと描かないと、単なる悲しいインド人青年の物語で終わっている。。

奇蹟がくれた数式

「奇蹟がくれた数式」を観ました。

評価:★★

1914年、インド。事務員として働く傍ら、数学者として独自に研究を続けていた青年ラマルジャン。彼は自らの研究を手紙に記し、イギリスの名門ケンブリッジ大学の数学者G.H.ハーディにコンタクトをとる。手紙の端々から類まれない才能を感じたハーディは、早速インドに住むラマヌジャンを大学に招聘する。二人は苦心して世界を変えるような数式を導き出すが、他の大学教授陣は、身分が低く、学歴もないラマルジャンを拒絶するのだった。。ロバート・カニーゲルによる評伝『無限の天才 夭折の数学者・ラマヌジャン』を、新鋭マシュー・ブラウン監督が映画化した作品。

続きを読む “『奇蹟がくれた数式』:ラマルジャンが何を生み出したのかもっと描かないと、単なる悲しいインド人青年の物語で終わっている。。”

『湯を沸かすほどの熱い愛』:やけどするくらいの熱い愛のドラマに目頭が熱くなるが、ラスト部分は正直冗長だと思う。。

湯を沸かすほどの熱い愛

「湯を沸かすほどの熱い愛」を観ました。

評価:★★★☆

銭湯・幸の湯を営む幸野家は、1年前に父・一浩が出奔し、休業している状態だった。母・双葉はパートをして娘・安澄を育てていたが、学校でイジメにあっているのか、いつも顔が冴えない心配な状態が続いていた。そんな最中、突然、余命わずかと宣告されてしまう。すると双葉は“ぜったいにやっておくべきこと”を決め、それを1から実行していくのだった。。インディーズ映画出身の中野量太監督による長編デビュー作となっています。

続きを読む “『湯を沸かすほどの熱い愛』:やけどするくらいの熱い愛のドラマに目頭が熱くなるが、ラスト部分は正直冗長だと思う。。”