『トランスフォーマー 最後の騎士王』:マイケル・ベイの物量アクションに小気味いい物語進行に爽快感すら感じる。エンタテイメントながら、次世代の戦争をも考えさせる痛快作!

トランスフォーマー 最後の騎士王

「トランスフォーマー 最後の騎士王」を観ました。

評価:★★★★☆

IMAX3Dの字幕版にて。

香港での死闘の後、宇宙へと去ったオプティマス・プライム。地球に残ったオートボットはバンブルビーがリーダーとなり、オプティマスを救った発明家ケイドとともに低抗戦を続けていたが、人類とトランスフォーマーの全面戦争が避けられなくなってきていた。そんな中、ある英国人紳士と、オックスフォード大の女教授がケイドに接触を図ってきた。それは数千年間、秘密にされてきたトランスフォーマーが地球を救う鍵に、そして同時に人類絶滅の鍵ともなっていることを告げに来たのだ。そして、遠い宇宙をさ迷ってきたオプティマスが、彼らの生まれ故郷・惑星サイバトロンにたどり着くが、逆に地球を危機へと陥れるべく急接近してくるのだった。。日本の玩具発のSFシリーズ第5作目。1000年に及ぶトランスフォーマーと人類の歴史が明かされるシリーズ最終章第一弾。監督は、シリーズ全作を手掛けるマイケル・ベイ。

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『セールスマン』:1つの犯罪に翻弄される1組の夫婦。上手くいかないときは何をやってもダメなことを教えてくれる。。

セールスマン

「セールスマン」を観ました。

評価:★★★

教師のエマッドと妻のラマは、小さな劇団で俳優としても活動する夫婦。上演を間近に控えたアーサー・ミラー原作の舞台『セールスマンの死』の稽古に忙しい。そんな中、思いがけないことで住む家を失った夫婦は、劇団仲間が紹介してくれたアパートに移り住むことになる。『セールスマンの死』の初日を迎えた日、先に戻った妻が自宅で何者かに襲われてしまう。夫は警察にも届け出ず、独自に犯人捜しを始めるのだが。。「別離」に続き、本作で2度目のアカデミー外国語映画賞を受賞、第69回カンヌ国際映画祭でも脚本賞と主演男優賞を受賞したアスガー・ファルハディ監督作。

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『ダブルミンツ』:支配という関係で結ばれた二人のミツオ。二人の関係がいろいろ流転しながら、最後は純愛に昇華されていく姿が愛おしい!

ダブルミンツ

「ダブルミンツ」を観ました。

評価:★★★☆

高校時代、強者と弱者の主従関係となっていた市川光央と壱河光夫。同じイチカワミツオという名前を持ちながら、二人はコインの裏と表のような関係となっていた。あれから数年の時を経て、それぞれ大人になった二人であるが、その後の音信は途絶えていた。しかしある日、壱河光夫に市川光央から突然の連絡が入る。それは「ある女を殺してしまった、、」というもの。女の死体を処分するという衝撃的な再会を果たした二人の関係は、次第に新しい形へと姿を変え、やがて取り返しのつかない犯罪の世界へと墜ちていくのだった。中村明日美子の同名漫画を「下衆の愛」の内田英治監督が映画化した作品。

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『マンチェスター・バイ・ザ・シー』:マンチェスターの静かな港町に投影される傷ついた男の心の変遷。何も特に起こらないことがすごく心地よい!

マンチェスター・バイ・ザ・シー

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」を観ました。

評価:★★★★

ボストン郊外でアパートの便利屋として働くリー。彼はある日、生まれ故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーに住む兄が倒れたとの連絡を受ける。リーは車を飛ばして戻るが、彼が着く1時間前に兄は亡くなっていた。今後のことを医師や友人のジョージと相談し、一路兄の息子で、リーの甥になる16歳のパトリックがホッケーの練習をしているコートに迎えに行く。生まれ故郷を車で行き交いながら、リーは兄との思い出と、リーがこの故郷を離れることになった過去の悲劇に思いを巡らしていた。兄の弔いを終え、いち早く故郷を離れたかったリーではあったが、兄の遺言を紐解くと、パトリックの後見人にリーを指名していたのだった。。今年(2017年)の第89回アカデミー賞主演男優賞、脚本賞を受賞したヒューマンドラマ。監督・脚本は、「ギャング・オブ・ニューヨーク」脚本のケネス・ロナーガン。

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『おとなの恋の測り方』:身長差は付き合う上で気になる要素か?? 重要なことは描いているが、その点にこだわりすぎて作品が小さくなっているように思う。。

おとなの恋の測り方

「おとなの恋の測り方」を観ました。

評価:★★

次の恋に踏み出せないバツイチの弁護士ディアーヌは、事務所のパートナーである元夫にウンザリしている毎日だった。そんな最中、いつもどおりにイライラしながら仕事の電話をしていたカフェに、携帯電話を忘れていってしまう。偶然にも傍に居合わせた携帯の拾い主と、落とした電話でスマートな会話を楽しんでいた。携帯を返してもらうため、その彼に会うことになり期待に胸を膨らませていたところ、現れたのは自分よりずっと背の低い男性だった。「アーティスト」でカンヌやオスカーに輝いたジャン・デュジャルダンが知的でハンサムな身長136cmの建築家アレクサンドルを、「ターニング・タイド 希望の海」のヴィルジニー・エフィラが彼と出会う弁護士ディアーヌを演じ、身長差のある二人の恋模様を綴るラブコメディ。監督は「プチ・ニコラ」のローラン・ティラール。

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