『キセキ あの日のソビト』:GReeeeNの名曲にのせて、好きなことを続ける大切さと、求められることにあきらめない眼差しを教えてくれる作品!

キセキ

「キセキ あの日のソビト」を観ました。

評価:★★★★★

父の反対を押し切って家を飛び出したミュージシャンのジン。所属しているメタルバンドのスカウトを受け、順風満帆な出だしではあったが、自分たちのやりたい歌とプロデューサーが求める音楽と乖離があり、徐々にアーティストとしての限界を感じ始めていた。一方、父の背中を追って医者になる勉強をしていた弟のヒデだが、自分の学力の壁を感じ、歯科医を目指す方向にかじを切っていた。無事に歯学大に合格したヒデはクラスの仲間たちと、好きな音楽をやるために作った曲を兄のジンにアレンジを頼む。ジンはヒデたちの才能を見抜き、自分の夢を託すことを決意するのだが。。松坂桃李と菅田将暉のダブル主演で、“GReeeeN”の名曲『キセキ』誕生の裏に秘められた実話を映画化した作品。メガホンを取ったのは、「腐女子彼女。」の兼重淳。

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『恋妻家宮本』:映像的にも演出的にもビックリするものはないけど、じっくりと味合わせる脚本(ほん)が実にいい!

恋妻家宮本

「恋妻家宮本」を観ました。

評価:★★★★

子どもが結婚・独立し、ふたりきりとなった中年夫婦の宮本夫妻。学生時代に合コンで出会った2人は、卒業と同時に美代子の妊娠が発覚し、できちゃった婚をして結ばれた。以来25年は息子を育てるためだけに努めてきたが、夫婦となって、初めてふたりきりで長く伴にいる状況になったのだ。そんな生活になった早々のある日、夫は妻が隠し持っていた離婚届を見つけてしまう。。。TVドラマ『家政婦のミタ』などの脚本家・遊川和彦による監督デビュー作。重松清の家族小説『ファミレス』を原作に、阿部寛と天海祐希のW主演で映画化した作品。

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『僕と世界の方程式』:数学の魅惑的な世界と、主人公の成長物語がうまくシンクロしている素敵な作品!ラストが意外だったけど。。

僕と世界の方程式

「僕と世界の方程式」を観ました。

評価:★★★☆

数学の理解力に突出した才能を持ちながらも、小さき頃に自閉アスペルガー症候群と診断され、心を閉ざし続ける少年ネイサン。同じ頃、大好きだった父親が亡くなったことからも、彼の心は母でもこじあけることができないことに塞いだままだった。だがある数学教師の尽力により、彼の数学の能力はめきめきと開花していく。そして遂には国際数学オリンピックのイギリス代表の一人に選ばれ、台湾での数学合宿の旅に一人で向かうのだった。。「ヒューゴの不思議な発明」のエイサ・バターフィールド主演による実話を基にしたドラマ。監督は、本作が長編劇映画デビューとなるモーガン・マシューズ。

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『未来を花束にして』:女性参政権について描く珍しい作品!主演のキャリー・マリガンは当たり役だと思う!

未来を花束にして

「未来を花束にして」を観ました。

評価:★★★★

1912年、ロンドン。悪条件下で洗濯工場勤めをするモードは、幼き頃から洗濯工場にて働いてきて、今では現場のチーフを務めながら、夫と同じ工場で働き、3歳となる小さな息子とともに貧しくとも慎ましやかな生活を送ってきた。そんな中、同じ工場の同僚に、参政権を求めて活動する女性たちと出会う。最初は周りと同様にそんな活動的な女性に距離をおいてきたモードだが、同じ現場で若き女性が男性工場長に性的暴力を受けているところに遭遇し、彼女の考えは徐々に変わっていく。それには自分自身も、夫に出会う前に工場長から同じような暴力を受け、それに耐えてきたからだった。彼女は周囲の強い反発を受けながらも、未来への希望を胸に、社会を変える運動に身を投じていく。。20世紀初めにサフラジェットと呼ばれた女性参政権活動家たちに焦点をあてた人間ドラマ。監督は本作が長編デビューとなるサラ・ガヴロン。

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『ドクター・ストレンジ』:マーヴェル異色ヒーローを描く、クールで迫力ある映画。ただ、話がとっても分かり難いのがいかんせんともしがたい。。

ドクター・ストレンジ

「ドクター・ストレンジ」を観ました。

評価:★★★☆

3Dの通常字幕版にて。

天才外科医ストレンジ。彼の手にかかると、どんな治療困難な病変を抱えた患者でも手術での治療を可能にしていた。羨むような医療技術を持つ彼だったが、大きな自動車事故で人生は一変する。大怪我を負った彼にとって致命的になったのは、何回もの手術を施しても、震えが止まらず、思うように動かない両手。外科医としての生命を絶たれようとしていた彼は、両手の機能回復のため、ありとあらゆる治療を試すがうまくいかない。すがる気持ちでたどり着いたのは、どんな傷も治す不思議な力を操る指導者の元で修業を積むこと。しかし、それは彼の常識をも超えた世界との遭遇だった。そんな彼に、強大な敵との戦いが待ち受けているのだった。。マーベルのヒーローの中でも異色の魔術師をベネディクト・カンバーバッチが演じたアクション映画。監督は、「エミリー・ローズ」や「地球が静止する日」を手がけてきたスコット・デリクソン。

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