『未来を花束にして』:女性参政権について描く珍しい作品!主演のキャリー・マリガンは当たり役だと思う!

未来を花束にして

「未来を花束にして」を観ました。

評価:★★★★

1912年、ロンドン。悪条件下で洗濯工場勤めをするモードは、幼き頃から洗濯工場にて働いてきて、今では現場のチーフを務めながら、夫と同じ工場で働き、3歳となる小さな息子とともに貧しくとも慎ましやかな生活を送ってきた。そんな中、同じ工場の同僚に、参政権を求めて活動する女性たちと出会う。最初は周りと同様にそんな活動的な女性に距離をおいてきたモードだが、同じ現場で若き女性が男性工場長に性的暴力を受けているところに遭遇し、彼女の考えは徐々に変わっていく。それには自分自身も、夫に出会う前に工場長から同じような暴力を受け、それに耐えてきたからだった。彼女は周囲の強い反発を受けながらも、未来への希望を胸に、社会を変える運動に身を投じていく。。20世紀初めにサフラジェットと呼ばれた女性参政権活動家たちに焦点をあてた人間ドラマ。監督は本作が長編デビューとなるサラ・ガヴロン。

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『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』:カーネギー史上最も音痴な歌姫。夢を実現したいという思いを支える夫の姿が美しい!

マダム・フローレンス

「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」を観ました。

評価:★★★

自分の歌唱力に致命的な欠陥があるにも関わらず、ソプラノ歌手になる夢を追い続けるフローレンス。彼女はニューヨーク社交界の重鎮として、手にした財産と愛を夫のシンクレアと、愛する音楽に力の限り注いでいた。そんな彼女のソプラノ歌手になりたいという夢は、最初は自らの社交パーティーの場に留まっていたが、やがて自らコンサートやレコードを出すなどの暴走を始めていく。夫のシンクレアは各メディアの批評家を買収するなど、フローレンスが傷つかないように最大限の努力を惜しまない。しかし、彼女が夢の”カーネギーホール”での公演の予約をしてしまう。。ニューヨーク伝説の歌姫の実話をメリル・ストリープ×ヒュー・グラントの共演で映画化。監督は「クィーン」「疑惑のチャンピオン」のスティーヴン・フリアーズ。

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『ミュージアム』:【少々ネタバレあり】レベルが高いサスペンス・スリラーではあるが、モノマネしている2本の映画のどちらかに絞ったほうがいい。。

ミュージアム

「ミュージアム」を観ました。

評価:★★☆

残忍な猟奇殺人事件が続発する。捜査を進める沢村刑事は犯行がいずれも雨の日に起こるのと、現場に残されたメモから、犯人は殺人死体そのものを、まるで芸術作品のように見てもらいたがっていることを推測する。やがて、事件が過去のある少女殺人事件に起因していることを突き止めたとき、カエルのマスクを被った自称・芸術家のカエル男が犯人として浮上してくる。しかも、カエル男は突如沢村刑事の前に現れるのだった。カエル男を追う沢村だが、逆にカエル男に追い詰められていくことになっていく。。巴亮介の同名サスペンス漫画を、監督に「るろうに剣心」シリーズの大友啓史が、主演に小栗旬を迎え映画化した作品。

本サイトの映画感想文は基本的にネタバレしないように書いてきましたが、本作の感想を書くにあたって、【少々、ネタバレをします】っということを宣言します。ネタ明しまではしませんが、鑑賞のファースト・インプレッションを大事にする方は、以下は読まれないことをオススメします。。

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『メン・イン・キャット』:人の精神がネコに入ってしまうぶっ飛び映画!物語にツッコミいれながら観るのが正しい鑑賞法(笑)!

メン・イン・キャット

「メン・イン・キャット」を観ました。

評価:★★★

仕事一筋の社長トムは、傲慢で家庭も顧みない嫌な男だった。妻ララから娘の誕生日が明日だということを知らされ、いやいやながらも娘が欲しがっていたネコを買い、帰途に着いていた。しかしその途中、トムの仕事の方針に反発を感じていた社員イアンに呼び出され、会社の屋上へ行く。雨の中呼び出されたイアンに腹が立ったトムは、その場でイアンをクビにするが、そこに雷が直撃し、転落してしまう。偶然にも助かったトムではあるが、意識不明に陥り、病院のベットの上へ。しかし、実はトムは、買ったネコと中身が入れ替わってしまっていたのだ。。「アメリカン・ビューティー」のケヴィン・スペイシー主演のコメディ。監督は、「メン・イン・ブラック」シリーズのバリー・ソネンフェルドが務めています。

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『マイ・ベスト・フレンド』:話としては単純な闘病モノだが、映像も含めたセンスの良さがピカイチ!で魅せる作品!

マイ・ベスト・フレンド

「マイ・ベスト・フレンド」を観ました。

評価:★★★☆

ジェスとミリーは幼い頃から何でも話し合ってきた仲。ミリーは持ち前の明るさから、若き時からバンドマンと恋に落ち、可愛い子どもを2人授かるとともに、自身もキャリアウーマンとして輝かしい生活を送ってきた。対するジェスは奥手だが、環境保護活動を通じて優しい夫と出会い、なかなか子宝には恵まれなかったが、努力の末に念願の子供を授かったことが判明する。しかし、その時と同じくして、ミリーに乳ガンが見つかり、妊娠の喜びを彼女に喜びを伝えるに伝えられなくなる。。「チャーリーズ・エンジェル」のドリュー・バリモアと、「シックス・センス」のトニ・コレットが互いに支えあう親友同士を演じた人間ドラマ。「トワイライト~初恋~」のキャサリン・ハードウィック監督が、二人の深い絆を映し出していきます。

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