『少女ファニーと運命の旅』:子どもたちの目線で描いた戦時下逃走劇。冒険劇のような面白さもあるが、大人の顔色を伺いながら生きる子たちの姿はいつの時代も悲しい。。

少女ファニーと運命の旅

「少女ファニーと運命の旅」を観ました。

評価:★★★☆

1943年、ナチスドイツの脅威はヨーロッパに広がり、フランスもその支配下にあった。勝ち気さを内に秘めた13歳のユダヤ人の少女ファニーは幼い二人の妹と共に、協力者たちが秘かに運営する児童施設に匿われていた。ファニーの楽しみは検閲の目をくぐって届く母からの手紙と、夜中にベッドの中で父からもらったカメラのファインダーを覗いて楽しかった日々を思い出すことだ。ある日、心無い密告者の通報により、子供たちは別の協力者の施設に移らなくてはならなくなる。やっと落ち着いたと思ったのも束の間、その施設にもナチスの手が迫っていた。。監督は、「女の欲望に関する5章」のローラ・ドワイヨン。

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『あなたの旅立ち、綴ります』:ビジネスで成功を収めた女性が依頼する生きている間の訃報記事作成。役者の演技には上手さを感じるが、お話が結構ボヤケたイメージしか残さない。。

あなたの旅立ち、綴ります

「あなたの旅立ち、綴ります」を観ました。

評価:★☆

ビジネスで成功を収めた老婦人ハリエットは、引退した今の生活に何の不満もなく生きてきた。いや、むしろ何もなさすぎて、雇っている家政婦や庭師の仕事ぶりを細かくチェックしては、彼らの仕事を奪ってしまうくらいに何もない生活だった。そんなある日、新聞を眺めていたら、ある訃報記事に目を留める。そこに書かれている文章を読むうちに、生きているうちに自らの訃報記事を書かせるという突拍子もないアイディアを思いつく。早速、地元新聞の訃報記事専門記者アンに書かせることに。最初は嫌々ながらも、上司の命令で仕方なく記事のために取材を始めるアンだったが、ビジネスでも独善的だったハリエットを良く言う者はおらず、記事作成は難航を極めることになる。そのことを知ったハリエットは、最高の訃報記事になるように自分を変えると決心するのだが。。S・マクレーンとA・セイフライドがプロデュースも務めた人間ドラマ。監督は「プロフェシー」のマーク・ペリントン。

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『レオン』:地味なナイスバティOLと女好き社長が入れ替わる爆笑コメディ。主演2人を始めとして、各キャラと役者の配置が絶妙な作品!

レオン

「レオン」を観ました。

評価:★★★★

ナイスバディの持ち主だが地味な性格の派遣OL・小鳥遊玲音は、創業30年の老舗食品会社で経理として働いていた。彼女が密かに想いを寄せているのが、会社の税理士でスマートな風貌から女子社員の憧れの的となっていた日下。なぜなら、根っからのネガティブ思考で目立たない彼女に、彼のほうからなぜか声をかけてきたのだからだ。のぼせ上がった玲音は彼のために手作り弁当まで作るが、そのとき偶然に聞いた会話で、日下にもてあそばれていたことを知る。一方、彼女が務める会社の社長で女好きな朝比奈玲男は、甥で副社長の政夫を含め、誰の意見も聞かない超ワンマン経営。役員全てが、そんな彼の行動に愛想を尽かせていた。そんなある日、玲音と玲男は同じ車の事故に巻き込まれてしまう。翌朝目覚めるとお互いの心と身体が入れ替わっていたのだった。。清智英と大倉かおりによる同名漫画を実写映画化した作品。ダンスグループKARAの元メンバーで、本作が劇場長編映画初主演となる知英と竹中直人が組んだ爆笑コメディ。監督は「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」の塚本連平。

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『サニー/32』:幼児殺害事件の犯人に祭り上げられた女性を監禁したことで起こる殺戮劇。エンタメとして見るには趣味が悪いが、こういう危険もあるんだという教訓劇としてみるべき。

サニー

「サニー/32」を観ました。

評価:★★

新潟のとある町の冬。ここで中学教師をしている赤理は仕事も、私生活もぱっとしないまま24歳の誕生日を迎えていた。その日、彼女は見ず知らずの男2人に拉致・監禁される。拉致した小田は嬉々としてビデオカメラを回し、柏原は赤理のことを“サニー”と呼ぶのだった。”サニー”とは14年前、当時11歳だった小学女児が同級生を殺害した事件の犯人の通称だった。事件発覚後、マスコミが使用した被害者のクラス写真から加害者の女児の顔が割り出され、目を引くルックスから「犯罪史上、最も可愛い殺人犯」とたちまちネットなどで神格化されたのだ。出回った写真での右手が3本指、左手が2本指でピースサインをつくる独特の決めポーズも話題を集め、“32(サニー)ポーズ”と名付けられ、彼女自体も“サニー”と呼ばれるようになった。2人は“サニー”のカルト的信者だったのだ。サニーとされた赤理は、監禁部屋からの必死の脱出を試みるのだが。。NGT48卒業を発表した北原里英主演のサスペンス。監督は、「凶悪」の白石和彌。

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『ベロニカとの記憶』:親友の日記を鍵に紐解かれる若き日の恋の真実。誰しも青春時代の記憶は、都合よく書き換えられるもの。。

ベロニカとの記憶

「ベロニカとの記憶」を観ました。

評価:★★

趣味の小さなカメラ店を手慰みにしながら、引退生活を送るトニー。彼の元に、弁護士から一通の手紙が届く。それによると、40年前の初恋の人・ベロニカの母親がトニーに日記を遺しているという。その日記はトニーの学生時代の親友のものだった。まもなくベロニカと再会したトニーは、若くして自殺した親友、初恋の秘密など長い間忘れていた青春時代の記憶そのものが揺らいでくるのだった。過去の謎が明らかになったとき、トニーは人生の真実を知るのだった。。英国ブッカー賞受賞小説『終わりの感覚』を「めぐり逢わせのお弁当」のリテーシュ・バトラが監督したミステリードラマ。

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