『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』:前作から10年以上経過してからのシリーズ終作!? 何年経とうがシリーズの面白さが出ているのが凄い!

ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期

「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」を観ました。

評価:★★★

アラフォーになったブリジットは、なぜか未だ独身。かつて愛したダニエルは飛行機事故で他界し、最後の恋人と思ったマークは別の女性と結婚した。仕事に精を出すキャリアウーマン人生を歩んでいたブリジットだったが、同僚と出かけた先でドラマチックな出会いに遭遇する。それはハンサムでリッチなIT企業の社長ジャック。彼とと急接近するブリジットだったが、離婚調停中のマークとも再会してしまう。。ヘレン・フィールディングの原作小説を映画化した「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズ第3弾。監督は、シリーズ1作目を監督したシャロン・マグワイアが務めています。

このシリーズ、第3弾とはいいながら、第1作目が日本で公開されたのは2001年。当時、僕はまだ大学生で、住んでいた金沢の映画館で観たことをよく覚えています。その頃は学生でお金もなかったのと、地方の映画館ということもあって、あまり映画を観る本数は少なかったのですが、1本1本にパンフレットを買ったり、原作本を借りて読んだりと、本数が少ない分だけ1本に対して真面目に向き合っていたように思います(笑)。このシリーズ作も、ヘレン・フィールディングの映画よりも日記調というか、日記帳な原作本も楽しく読んで、女性目線というのはこういうものなんだと思ったりしました。原作より、映画はどちらかというとコメディとしての色が濃く出ていて、その楽しさは15年経った本作でも十分に出ています。もう年齢的には40を超えたブリジットが、今でも昔と変わらずキュートな女性に見えるからなかなかなのです。

一時は激ヤセしてしまって、ブリジットを再び演じられるのかと危惧された主演のレネー・ゼルウィガーですが、ちゃんと健康的に太り、しわも増えたブリジット役に再び合うように戻しているのはなかなか。マーク役のコリン・ファースも役柄的にも、役者的にも年輪を積み重ねていますが、もとよりマークが持っていた真面目さと、真面目だからこそ面白く映る三枚目な部分を上手く演じています。ブリジットの頼れて、楽しい友人たち、ブリジットの両親たちも、過去シリーズと同じ役者陣がちゃんと総登場するのも楽しい。恋物語としての過去を知った上で成り立つ作品なので、あまり本作だけ観る人はいないからこそ、同じキャスト陣が揃っていることが非常に重要なのです。

ただ、前作シリーズ2作目の「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうな私の12か月」で一応めでたしめでたしで終わったはずが、本作でも再びめでたしめでたしで終わるのは、何だか少し冗長な気がしないでもありません。でも本作があることで、新たなエピローグとして恋は続いていくことを描き、ファンサービスをしたかったのかもしれません。オーバーフォーティーになっても、ちゃんとした楽しい恋ができるんです。ミドルエイジには、このメッセージが貴重なものになっているのかもしれません。

次回レビュー予定は、「湯を沸かすほどの熱い愛」です。

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