『ビッグ・シック 大いなる目ざめ』:アメリカにいながら、パキスタンの風習に苦しむ若者の恋愛コメディ。すべて上手くいかない理由の帰結が少々安易なような気がする。。

ビッグ・シック 大いなる目ざめ

「ビッグ・シック 大いなる目ざめ」を観ました。

評価:★☆

パキスタンで生まれながら一家で移住し、今はシカゴに暮らすクメイルは、駆け出しのコメディアンとして街中の舞台に立っていた。そして、アメリカ人大学院生エミリーと交際していた。だが、同郷の花嫁しか認めない厳格な母親に従い、母親が進める相手と仕方なく見合いをしていた。しかし、そのことがエミリーにバレてしまい、二人は破局してしまった。その数日後、エミリーが原因不明の病でこん睡状態に陥ってしまい、病院に駆け付けたクメイルはエミリーの両親と出会うのだが。。パキスタン出身のコメディアン、クメイル・ナンジアニが、自ら体験した異文化結婚をめぐる騒動を映画化した作品。クメイルとエミリー本人が共同で書いた脚本を、クメイルを主役に抜擢し、「はじまりのうた」のジャド・アパトーが製作。「ドリスの恋愛妄想適齢期」のマイケル・ショウォルターがメガホンをとっています。

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『ザ・シークレットマン』:アメリカを震撼させたウォーターゲート事件の内幕を描くポリティカル・サスペンス。地味な作品だけど、見応えは十分!

ザ・シークレットマン

「ザ・シークレットマン」を観ました。

評価:★★★

1972年4月11日。アメリカ大統領選挙203日前。FBI副長官のマーク・フェルトは、ディーン大統領顧問から、40年間君臨し続けるFBI長官のフーバーの退任について相談を受ける。だが、フーバーに忠誠を誓うフェルトは、大統領周辺からFBIに集まるあらゆるメモの存在をほのめかし、逆に大統領側を牽制する動きを見せる。やがてフーバー長官が死亡すると、司法次官のパトリック・グレイがFBIの長官代理に指名される。フーバーの後は自分がFBI長官になると考えていたフェルトは意気消沈するが、そんな大統領選挙133日前に、ある事件が発生する。ウォーターゲート・ホテルの民主党本部に侵入した男たちが、逮捕されたのだ。捜査を開始したフェルトだが、グレイから48時間以内に事件を解決するように迫られる。大統領側の強い圧力を感じたフェルトは、マスコミを使用して何とか捜査継続するように画策していくのだが。。ウォーターゲート事件の内部告発者“ディープ・スロート”こと元FBI副長官マーク・フェルトを演じたサスペンス。監督は「コンカッション」のピーター・ランデズマン。

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『ドラえもん のび太の宝島』:のび太たちが南の宝島で繰り広げる冒険活劇。ドラえもん映画に重要な要素をしっかり抑え、新ドラえもん映画では1番面白かった!

ドラえもん のび太の宝島

「ドラえもん のび太の宝島」を観ました。

評価:★★★☆

のび太は宝島のお話に感化され、ジャイアンたちに「宝島を見つける」と宣言してしまう。早速、ドラえもんに助けを求めるのび太だが、ひみつ道具“宝探し地図”を使うと、なんと一発で地図は太平洋上に突然現れた新しい島を指し示したのだった。のび太たちはノビタオーラ号と名付けられた船で宝島に向かうが、上陸寸前でシルバーを船長とする海賊たちに襲撃されてしまう。必死に応戦を試みる彼らだが、戦いのドタバタの中でしずかちゃんが海賊たちにさらわれてしまう。海賊に逃げられた後、のび太たちは海を漂う謎の少年フロックとクイズを出すオウム型ロボットと出会う。フロックは海賊船でメカニックとして働いていて、何とか自力で逃げ出してきたのだ。のび太たちはフロックから海賊船に隠された驚くべき秘密を教わるのだが。。「映画ドラえもん」シリーズ38作目となる劇場版。監督は、TVアニメ『ドラえもん』の演出を手掛け、初の映画シリーズ監督を務める今井一暁。脚本は、「君の名は。」プロデューサーの川村元気。

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『シェイプ・オブ・ウォーター』:ギレルモ・デル・トロ流の逆人魚姫伝説。映画の各要素はとても素晴らしいのだが、肝心のロマンスにイマイチ納得感が。。

シェイプ・オブ・ウォーター

「シェイプ・オブ・ウォーター」を観ました。

評価:★★★☆

1962年、ソ連との冷戦下のアメリカ。声を出せないイライザは政府の極秘研究所で清掃員として勤務していた。毎日の生活の慎ましやかなもので、自分のことをフォローしてくれる同僚のイライザや、優しく接してくれる隣人のジャイルズとの交流が心の支えだった。そんなある日、研究所にアマゾンで神と崇められていた不思議な生きものが運び込まれる。極秘裏に進められていた、その謎の生物の実験を目撃したイライザは、その生きものの姿に魅了される。イライザは子どもの頃のトラウマから声を出せなくなっていたが、声を発しないその生きものとの交流に声は必要なかった。2人の心は通い始めるが、やがて彼がある実験の犠牲になることを知る。。「パシフィック・リム」のギレルモ・デル・トロによる、第74回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞及び第90回米アカデミー賞作品賞受賞のファンタジー・ロマンス作品。

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『あさがくるまえに』:ある1人の青年と音楽家で繋がれる命のリレー。日常のある1日をすごくドラマティックに描く医療ドラマの秀作!

あさがくるまえに

「あさがくるまえに」を観ました。

評価:★★★★★

大西洋に面したフランス北西部の都市ル・アーヴル。夜明け前、彼女がまだまどろみの中にいる間、シモンはそっとベッドを抜け出し、友人たちとサーフィンに出かけた。しかし彼が再び帰ってくることはなかった。帰路、交通事故に巻きこまれたのだ。その報せを受け、脳死の判定を聞かされた両親は、現実を受け止められずにいた。シモンが蘇生する可能性は低く、両親は医師から、移植を待つ患者のために臓器の提供を求められる。だが、その時間的猶予は限られていた。一方、パリ。音楽家のクレールは、自分の心臓が末期的症状であることを自覚していた。生き延びるための唯一の選択肢は、心臓移植。しかし彼女は、他人の命と引き換えに若くない自分が延命する意味を自問自答している。そんな時、担当医からドナーが見つかったという連絡が入るのだが。。心臓移植という現実に直面したドナーの家族や恋人、医師たちの葛藤を、1日の物語として繊細なタッチで綴る。フランス映画界期待の新鋭カテル・キレヴェレが、数々の文学賞に輝いたメイリス・ド・ケランガルのベストセラー小説を映画化したヒューマンドラマ。

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