『嘘を愛する女』:ズルズルと5年間同棲した相手は謎多き男だった。主演2人の演技合戦がもう少し観たかった、、と思うくらい、話のボリューム感が小さい。。

嘘を愛する女

「嘘を愛する女」を観ました。

評価:★★

一流企業に勤める由加利は、謎が多い男・桔平と同棲中。付き合って5年目を迎えようとしていたとき、由加利は桔平を親に会わせようとするが、約束した当日、待てど暮らせど彼は現れなかった。その日、自宅で帰らぬ彼を待っていたところ、突然警察がやってくる。桔平がくも膜下出血で倒れたと知らされるが、所持していていた運転免許証はデタラメで、彼は身元の全てを偽っていたことを知る。ずっと騙されていたことにショックを受けつつも、由加利は桔平がどんな人物なのか調べようとしていくのだが。。新たな才能を発掘するTSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2015グランプリ受賞企画を、長澤まさみ、高橋一生ら出演陣を迎え製作した作品。「single」でぴあフィルムフェスティバル観客賞を受賞、CMディレクターとして活躍する一方、自主映画の制作を続けTCP2015グランプリに輝いた中江和仁が監督しています。

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『笑う故郷』:著名になった作家の思わぬ帰郷劇。人の浅ましさが如実過ぎて不快になるが、ラストの切り返しは凄く見事な作品!

笑う故郷

「笑う故郷」を観ました。

評価:★★★☆

アルゼンチン出身の作家ダニエルは、今ではスペインを拠点として活動をしていた。ノーベル賞を受賞し、輝かしいキャリアをもった彼は世界各地から引く手あまただったが、そういった表舞台に出ることを嫌った彼は全て断りを入れていた。しかし、その中で彼が生まれ育ったアルゼンチンの故郷サラスから、名誉市民の称号を与える招待だけは悩んだ末に受けることを決意し、40年ぶりに祖国の地を踏んだ。町は国際的文化人の里帰りに沸き上がり、彼自身も青春時代を共に過ごした旧友や、初恋の相手などに出会い思い出話を膨らませていく。しかし、様々な町のイベントに参加していくに従って、町の空気は思わぬ方向に転がり始めていく。。2016年ヴェネチア国際映画祭主演男優賞、米アカデミー賞アルゼンチン代表に選出されたヒューマンコメディ。監督は、「ル・コルビュジエの家」のガストン・ドゥプラットとマリアノ・コーンが共同で勤めています。

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『8年越しの花嫁 奇跡の実話』:長い月日も愛することを忘れなかった2人に起こる奇跡の物語。主演の2人のいい意味での田舎臭さが等身大のドラマを成立させている秀作!

8年越しの花嫁

「8年越しの花嫁 奇跡の実話」を観ました。

評価:★★★★

尚志は、車の整備会社で働く地味めな整備工。ある日、体調がよくなかったが、同僚の無理な誘いを断りきれず、合コンに付き合うことに。その会にいた麻衣に飲み会終了後、態度を咎められた尚志だが、真っ正直な彼の態度に彼女はどことなく惹かれていく。デートを重ね、互いの距離を縮める2人。やがて結婚式を控えることになるが、突然に麻衣が病気で意識不明の重体に陥る。昏睡状態のまま月日は流れるが、尚志は結婚の約束を守り、ひたすら麻衣の傍に彼女の家族とともに連れ添う日々を過ごしていく。そんな彼の一途な願いが通じ、麻衣は目を覚ますが、更なる試練が2人を待ち受けていた。。「奇跡の結婚式」と話題を集めた実話を、「64―ロクヨン―前編/後編」の瀬々敬久が映画化した作品。

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『ガーディアンズ』:ここ数年はアクションに磨きがかかっているロシア製ヒーローもの。アクション以外の要素がすごく手薄なので、観ていて苦笑しか出てこない。。

ガーディアンズ

「ガーディアンズ」を観ました。

評価:★

冷戦下のソ連では、違法な遺伝子操作により特殊な能力を持つ超人を生み出す”パトリオット計画”が進行していた。しかし、科学者クラトフの裏切りで研究所は爆破され、製造された超人たちも姿を消してしまっていた。50年後、自ら超人となったクラトフが国を崩壊させようとする。政府は秘密裏に世間から抹殺されてしまった計画を再び掘り起こし、バラバラになっていた超人たち、アルスス、レア、ハン、クセニアの4人を結集させる。彼らも失った記憶とアイデンティティーを取り戻すため、クラトフに闘いを挑むのだった。ロシア発ヒーローアクション。監督は、「クライム・スピード」のサリク・アンドレアシアン。

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『しあわせな人生の選択』:長年の友人の死に支度を手伝う至福で日常的な4日間。何気ない日常の中にも、素晴らしい友情と愛情が潜んでいることを発見させてくれる傑作!

しあわせな人生の選択

「しあわせな人生の選択」を観ました。

評価:★★★★★

カナダに住んでいるトマスはスペイン在住の長年の友人フリアンを訪ねる。フリアンのいとこのパウラから、彼が肺がんに冒されていて、余命幾ばくもないことを聞かされていたからだった。既に治療を諦め、最後の瞬間までの生活を考えているフリアン。そんな諦めた彼の態度を戒めながらも、意地でも4日間フリアンのもとに滞在すると言い張るトマス。説教ばかりしているトマスを疎んじながらも、しぶしぶ滞在を認めたフリアンは、愛犬トルーマンの新しい飼い主探し、遠く離れて勉学に勤しむ息子に会いに行くなど、死に支度をトマスとともに始めていくのだった。末期がんに侵された男性と周囲の者たちとの最期の日々を追い、スペインのゴヤ賞で作品賞はじめ5冠に輝いたドラマ。セスク・ゲイ監督は、自身の母親の闘病生活での体験をもとに制作した作品。

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