『ミラクル・ニール』:役者陣の味は出ているが、サラッと笑えて印象に残らないコメディ。。

ミラクル・ニール

「ミラクル・ニール」を観ました。

評価:★☆

「モンティ・パイソン」シリーズで知られるテリー・ジョーンズ監督が、「宇宙人ポール」、「ミッション・インポッシブル」シリーズなどで、ここ数年引っ張りダコになっている俳優サイモン・ペッグを迎えた本格コメディ。退屈で冴えない毎日を送っている作家志望の英語教師が、ある日、宇宙人から偶然選ばれて身につけた何の願いでも叶う不思議な力に振り回されていく様を描いています。

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『ビューティー・インサイド』:アイディアも奇抜だし、映像はとっても綺麗だけど、魂が伝わってこない映画。。

ビューティー・インサイド

「ビューティー・インサイド」を観ました。

評価:★★

高校生となったとある日から、毎朝起きると男女・年齢・国籍問わず、違う人物になってしまう青年が、一人の女性に恋したことから始まるラブストーリー。先日観た「ロブスター」はカップル成立しないと強制的に動物に変えられてしまうという不条理な世界を描いていましたが、本作では毎日起きると違う人になっているという不条理な運命を背負った一人の青年の物語になっています。「ロブスター」と違って、世界まるごと変わってしまうのではなく、一人の人物が変わってしまう(物語上は、正確にはそうではないのですが、、笑)ので、これは周りからおかしいこととして捉えられて物語が進んでいきます。もともとはとあるCMを原案にしているそうで、監督もCM界で活躍してきたぺク監督の劇場デビュー作となっています。

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『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』:DCコミックスのヒーローものはいつもテーマが深淵+迫力あるアクションシーンに、心震える!

バットマンVSスーパーマン

「バットマン VS スーパーマン ジャスティスの誕生」を観ました。

評価:★★★★☆

IMAX3Dの字幕版にて。

「アイアンマン」から始まるマーヴェル・コミックシリーズは「アベンジャーズ」シリーズとなり、いろいろなヒーローを終結させた一大パラダイムとなっていますが、野球でいえば巨人があれば、阪神がいるように、いつどこの世界でも対抗できるところがないと映画界は盛り上がらない(笑)。その対抗となって登場しようとしているのが、スーパーマン、バットマンの二大巨頭を生み出したDCコミックス(とはいっても、アメコミの世界はマーヴェルとDCコミックスしか実質ないんですが、、)。その新たなレジェンドシリーズの第一弾となるのが、本作「バットマン VS スーパーマン」となるのです。監督は、実質のシリーズ初作となる2013年の「マン・オブ・スティール」を手掛けたザック・スナイダー。

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『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』:人生はいつまでも続く終わりなき旅。派手さはないが、前作ファンは必見!

マリーゴールドホテル 幸せへの第二章

「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章」を観ました。

評価:★★★

インドへ来た引退した英国人シニアたち5人に起こる悲喜こもごもを、彼らが宿泊したホテルを舞台にした2011年公開の「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」。本作は、その後の彼らの様子を描いた続編となっています。ジュディ・デンチ、ビル・ナイ、マギー・スミスなどの前作の役者陣は同じキャラクターでそのまま登場し、本作からはリチャード・ギアなどが新しいキャラクターがそこに加わり、映画としての華となっています。監督は前作もメガホンを取った「恋に落ちたシェイクスピア」のジョン・マッデン。

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『あやしい彼女』:盛り上がりは韓国版より少々欠けるが、日本版独自の持ち味が活きた作品!

あやしい彼女

「あやしい彼女」を観ました。

評価:★★☆

韓国映画「怪しい彼女」を「謝罪の王様」の水田伸生監督がリメイクした作品。僕はちょうど韓国映画版のほうもスクリーンで観ていますが、話の大筋は変わることはなかったです。73歳の元気婆ちゃん・瀬山カツが、ある日突然20歳に若返って起こる珍騒動を面白おかしく描いています。ジャパニーズ素っ頓狂な映像世界を生み出す水田監督の持ち味も十分に生きながら、単純なリメイク作の枠には収まらない興味深いデキの作品になっています。

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